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プレゼン前のモカマタリ

コンシェルジュがルームサービスを持って来ると、愛ちゃんは馴れた手付きでモカマタリを大ぶりのマグカップにたっぷり注ぐ。ハインツのビターチョコと共に!


愛ちゃん

「はいボス!どぉ〜ぞ⤴」


ハインツのビターチョコを齧りながらのモカマタリは甘くて苦い青春の⤵ひとコマのような味がした。


青年おやっさんは、ヘインズのホワイトT.Shirtsの左袖に丸め込んだマルボロシガレットを取り出しLevi's505コインポケットからくたびれた50's Zippoで火を付ける。


青年おやっさん

「愛ちゃん?男女の恋愛ってどう思ってる?」


愛ちゃんはマグカップの縁に付いたルージュを、細くて可憐な指でそっと拭いながらテーブルに置く。


愛ちゃん

「それは女性目線からって言うことですか?」


さすが鋭いよなぁ〜!このような返し方するって!ますます惚れてまうやんか。


青年おやっさん

「そうやな⤴きっと男と違う観点あるよな!」


愛ちゃん

「女目線からの恋愛って、どうしても受け身だと思うんです」


青年おやっさん

「そうなん?」


愛ちゃん

「ええ…女性はいつでも男性をフォローする立場だと思っていますけど!ただ…」


青年おやっさん

「ただ…なに?」


愛ちゃん

「私は男性目線を意識した女性には、絶対なりたくないです⤴」


思った通りであった。愛ちゃんは実に芯がしっかりした意見を言う。


青年おやっさん

「いいね⤴そのアンサーリング!」


愛ちゃん

「じぁ⤴ボスはどうなんです?」


マルボロを深く吸い込んでモカマタリを呑む。


青年おやっさん

「男って⤴どうしようもなく強がりしてみたり…ええカッコしてみたり…本当の自分をさらけ出した方が自然体なのに出来ない奴⤵多いよな!」


愛ちゃん

「なんとなく分かります」


青年おやっさん

「僕は男女の恋愛って⤴究極の自然体がベストだと思ってる!笑ったり!泣いたり!怒ったり!寂しがったり!辛かったり!悔しかったり!ときめいたり!ね」


青年おやっさんの瞳を⤴覗き込むように見つめ愛ちゃんは軽く頷く。


愛ちゃん

「男女の恋愛が発展して究極の自然体なればどうなるのですか?」


青年おやっさん

「一緒に暮らすことになるやろな!」


愛ちゃんのが納得の表情を見せる。


青年おやっさん

「愛ちゃんを自然体で迎えてくれる男性が現れたら分かると思うよ!」


愛ちゃん

「いつになるんだろ?」


ほら!

眼の前にいてますやん!

てか⤴ちゃうちゃう!男の仁義忘れるとこや!


青年おやっさん

「愛ちゃん!さぁ⤴もうすぐ中嶋氏と恭子さんが来るからプレゼンするよ!」


愛ちゃん

「はい!」


ルームコールが鳴り中嶋氏と恭子さんがロビーに到着する。


ドアチャイムが鳴り恭子さんが車椅子の中嶋氏を押して部屋に入ってくる。その後ろにスーツ姿の40歳前後の男性が続く。


中嶋氏

「久し振りだね!」


青年おやっさん

「ご無沙汰しております!」


中嶋氏

「紹介しておこう!こちらは例のラブホテルの共同経営者の篠田君だ」


篠田さん

「初めまして⤴篠田京介と申します」


これはまたまた⤵

一筋縄ではない人が登場しはりました…。

眼光がとてつもなく鋭く⤴着ているスーツは間違いなくイタリアのタリアトーレだろう!

ひょえ〜!まったく隙がない!


青年おやっさん

「太中義郎です。どうぞよろしくお願いします!」


こうして若きおやっさんがプランニングした⤴桜ノ宮のラブホテルルームプレゼンがスタートするのであった。


To be continue.


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