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桜ノ宮ラブホテル案のプレゼン前

恭子さんの⤴スイートローズ香水の余韻が微かに残る部屋で企画書のチェックをする。中嶋氏との出逢いから、今に至るまでが走馬灯のように頭の中でローリングしている。余命幾ばくの時間は…悪魔の時計のように時を刻むのだろうか?だが⤴中嶋氏はそんな素振りを一切見せない漢気(おとこぎ)で過ごしているだろう。


企画書の細部を少し修整して⤴だだ広いスイートルームのベッドで天上を見上げていると、僕は眠りに落ちて夢を見た。


それは⤴男と女の偶然の出逢いから愛情に発展するまでの小さな恋の物語であった。以前にも同じような夢を見た僕は⤴目が覚めるとメモ帳を取り出してページを捲る。そこには⤴走り書きでタイトルが記入されていた。


ラブホテルネーミング

「小さな恋の物語」


ホテルのネーミングは決定だな!


バスルームで熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びて全身を覚醒させると⤴急いで企画書やプランニングマップを並べる。事前にホテルコンシェルジュにお願いしていたホワイトボードに大きく記入する。


桜ノ宮ラブホテル企画プランニング


ホテルネーミング

「小さな恋の物語」


サブタイトル

「見つめ合うことから始まる2人」


ネーミングコンセプト

男と女は偶然の出逢いから小さな恋の物語が生まれ恋愛へと進展する。


各部屋には恋愛ノートがあり⤴そこには小さな恋の物語が掲載されている。カップルが自由に記入出来る恋愛ノートです。


※この恋愛ノートに記入されていたカップルの恋愛事情や意見を参考にすれば⤴今後の経営及びリニューアル時にフィードバックすることで貴重な資料にもなり得ます。


各ルームのプレゼンボードも⤴すべて三脚にセットして準備は完了した。中嶋氏にどう判断されるか?ただし青年おやっさんには⤴確固たる自信があった。なぜならば⤴桜ノ宮以外のホテル街である生玉(いくたま)界隈や名神豊中新御堂筋近辺。そして神戸北野界隈!どのラブホテルも似たりよったりのミラーボールや回転ベッド⤵部屋に至っては、まったく持って女子目線ではなく…男のギラギラH満開のスケベ目線で作られているのであった。


ルームコールが鳴り⤴愛ちゃんの弾ける甘ぁ〜い声が飛び込んでくる。


愛ちゃん

「ボス⤴今からお部屋に行きます。早く着いたから、なにかお手伝いすることあります?」


お手伝いもなにも⤴愛ちゃんと束の間の二人きりの時間を過ごせるなんて素敵やん。ドア開いたら⤴思い切り抱きしめて濃厚なkissしたろかいな!!へへへ(ニタリ笑)


そんな妄想モード突入していたら⤴次の瞬間にドアが開く。


愛ちゃん

「なんか⤴ボスの顔…変ですよ…!?」


あちゃ〜…!どえらい顔見られてしまった!


青年おやっさん

「さっきまで⤴必死こいてプレゼンの事考えとったから緊張が緩んだんやろな…」と言い訳をするのであった。


愛ちゃん

「あああああ⤴ホテルのネーミング出来てる!」


青年おやっさん

「どう!?愛ちゃん?」


愛ちゃん

「小さな恋の物語って⤴凄くいいです!見つめ合うことから始まる2人も!」


愛ちゃんの大きな瞳が青年おやっさんを見つめる。見つめ合う2人!お互いの距離が少しづつ縮まっていくのであった。


青年おやっさん

「愛ちゃん!この展開でポスター作ろっか!」


愛ちゃん

「もぉ〜…!ボスって⤵根っからの仕事人なんですね…」


青年おやっさん

「男女の横顔イラストで⤴その下にサブタイトル!見つめ合うことから始まる2人と!」


愛ちゃん

「とってもいいです!私ポスター完成したらベッドルームに飾りたいです」


へへへ(笑)

一緒に君のベッドから眺めようかな⤴


愛ちゃんの手のひらに軽くkissをしてルームサービスをお願いする。


青年おやっさん

「愛ちゃん⤴コンシェルジュにキリマンジャロカフェとモカマタリカフェをポットで!それとハインツのカカオ90%のビターチョコを頼んで!」


愛ちゃん

「了解しました!ボス⤴」


いよいよプレゼンが始まる⤴一体青年おやっさんの桜ノ宮ラブホテル案は!!どうなってしまうのか!?


To be continue.


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