愛ちゃんと2人だけの六甲山からの夜景
メッセージカードを広げると…!?
愛ちゃん直筆のメモだった。そこに書かれていたのは…。
愛ちゃんメモ
「Dear Boss.自宅に帰るつもりでしたが、1人だと辛くて…逢ってもらえます。ダンキンドーナツで待ってます。愛より」
読み終えると⤴速攻で熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びる。クロゼットからジョン・スメドレーのダークネイビーポロシャツと、ホワイトリネンのトラウザーズをチョイスする。シューズはブラックのコヴラバンプ。チャチャと着て⤴急いでダンキンドーナツに向かう。
愛ちゃんの…1人でカウンターに座っている姿は、大きな哀しみを背負っていた。
青年おやっさん
「お待たせです」
声をかけると…精一杯の笑顔を見せるのだか⤵
その瞳からは涙が溢れてきた⤵
愛ちゃん
「ありがとう⤴来てくれて…」
ダンキンドーナツを出て銀杏並木の御堂筋を、何も喋らず2人で歩く。僕はひとつの決断をした。
青年おやっさん
「愛ちゃん!今から僕のボロっちいカルマンギアで六甲山からの夜景見に行こっか!?」
黙って頷く愛ちゃん。
日航ホテルの地下パーキングに停めていた、愛車のジェシカ(カルマンギアの愛称)に愛ちゃんを乗せて深夜のドライブ。カセットテープをデッキにセットして⤴フランスの詩人セルジュ・ゲンズブールの詩が流れる。哀愁を帯びた声が⤵ボロっちいカルマンギアのエンジン音とシンクロナイズする。
愛ちゃん
「フランス語…分からないけど⤵なんか心に突き刺さります…」
青年おやっさん
「無理して笑顔作るより…今の自分の心に正直なった方か楽になるときもあるから」
僕もそんな気分だった…。
六甲ドライブハイウェイを…どうにか登り夜景ポイントに到着する。澄んだ空気と大きな満月で大阪平野から和歌山方面まで見える夜景。2人並んで…その夜景を黙って見ていた。
僕の左にいる愛ちゃん。
お互いの肩が触れ合い…愛ちゃんのロングヘアが、僕の頬をくすぐる。
愛ちゃん
「ひとつ聞いていい…?」
青年おやっさん
「いいよ…」
愛ちゃん
「どうしたら…この気持ち分かってもらえるのですか?」
青年おやっさん
「愛ちゃんの気持ち分かっているよ…いつも君は僕のために動いてくれたし⤴君が僕を好きだってことも…」
愛ちゃん
「分かっているのに…なんで抱きしめてくれないの…?」
潤んだ瞳で見つめる愛ちゃん…。
心の扉がバーンと壊れそうになるのを…必死のパッチで堪える!
青年おやっさん
「君の父上と約束したから…男の筋道貫かんとあかんから!」
とは言っても…男の性⤴
どうかお許しくださいませ…!
僕は愛ちゃんを…そっと抱きしめるとkissをした。
青年おやっさん
「このkissが愛ちゃんへの精一杯の僕のアンサーだから⤵」
愛ちゃん
「じぁ…夜が空けるまで愛して」
夜明けまでの3時間⤴
僕は愛ちゃんの手を握り⤴肩を抱き⤴明るくなってくる東の空を見ていた。
愛ちゃん
「幸せな時間をありがとう⤴」
青年おやっさん
「でも…愛ちゃん!今度⤴君が本当に僕を必要になったら本気で抱くから…」
愛ちゃんは黙って頷く。
2人で手を繋ぐと⤴綺麗な朝焼けがお出ましになる。明るくなってきた六甲の夜景に⤴グッドバイして、愛ちゃんを自宅に送り届ける。
青年おやっさん
「じゃ!今日の13:00にミーティングだよ!」
愛ちゃん
「イエス⤴ボス!必ず伺います」
1人になった僕はジェシカに乗って⤴日航ホテルにリターンする。
ほぼ寝ていないのだが…ベッドに服を着たままダイブすると⤵数秒で落ちてしまった…!
9時過ぎだったろうか…?
ルームコールが鳴る。
青年おやっさん
「ははははぃ…」
コールは恭子さんからだった。
恭子さん
「あら…?起こしちゃったの?」
青年おやっさん
「いいいいいいぇ…⤵丁度起きたとこです」
恭子さん
「義君…疲れた声してるわ⤵大丈夫?」
青年おやっさん
「どうかされました…?」
恭子さん
「義君には東京でお世話になったから⤴朝ご飯まだなんでしょう?」
青年おやっさん
「ははははははぃ…⤵腹ぺこです…!」
恭子さん
「今日の朝から⤴お重にお弁当作ってきたから⤴お部屋で一緒に頂きませんこと!」
青年おやっさん
「マジですか…?喰います!喰います!誰がなんと言っても⤴喰います!ごっつ喰います!」
恭子さん
「今⤴ロビーだから、お部屋に伺うわ⤴」
やったぁ〜!恭子さんのお重弁当やて!眠気もぶっ飛びで、速攻2分シャワーする。そうこうしていると⤴ドアチャイムが鳴り、シックなワンピースを着た恭子さんの登場。
この展開⤴
一体どうなってしまうのか?
To be continue.