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そして…宴会が厳かに始まる!

通された大広間には…!?

江戸前寿司の割烹着を着た板前二人が砥石で包丁を研いでいた。そして江戸前の魚貝類が檜の箱に並べられていたのであった。


青年おやっさんには⤵その角刈りの板前でさえも…ヒットマンに思えてしまうのであった。


若頭

「ささ⤴客人ずずっと奥へ」


真っ白な座布団が用意されて、中島氏を筆頭にして鎮座する。だが…三木さんの姿がない⤵


しばらくすると…白装束に包まれた三木さんが、荻窪の親分と共に現れる。荻窪の親分は、無論上座に居座る。三木さんは下座に鎮座して、緊張からか唇が真っ青になっていた。その光景を見ていた青年おやっさんも⤵唇が乾き切っていたのである…!


荻窪の親分さん

「中島さん!堅苦しい親子盃は止めて⤵義理かけにしよう!三木の襲名披露だけで!」


中島氏

「ありがとうございます!このご恩決して忘れません」


そんなやり取りを見ていた青年おやっさんは、博徒・任侠の世界の義理と人情を垣間見たのであった。義理かけも無事に終わると、総勢30名での大宴会がスタートした。江戸前寿司と幻の酒と呼ばれていた越乃寒梅が振る舞われて、青年おやっさんも舌鼓を打つも⤵この状況下では…なんにも味なんか感じることも出来ない!


すると!?


荻窪の親分さん

「そちらの若い衆は?中島さんの若い衆なんですか?」


えぇ〜⤵えぇ〜⤵

こっちゃに流れ弾飛んで来たがな…⤵荻窪の親分さんの若頭や⤵若い衆の眼が…青年おやっさんを…貫くように見てますがな⤵


中島氏

「はい!私の元で修行させてる小僧ですが…本業は広告業界のコピーライターでして!」


荻窪の親分さん

「なんですか?そのコピーライターと云う職業は?答えてもらえるかな?あなたに!」


嘘ぉ〜ん…⤵下手な説明したらドボンやろな⤵

若頭なんか⤵舌なめずりしとる⤵若い衆も⤵凝視してますがな…!頭の中をフル回転させて⤴必死こいて!出た答えとは⤴


青年おやっさん

「若輩者ながら…ご説明させて頂きます!皆様は讃岐国出身江戸時代の蘭学者であった平賀源内をご存知でしょうか?」


荻窪の親分さん

「あぁ〜名前だけは知っておる!」


青年おやっさん

「その平賀源内に商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻をどうにか売るため源内の元に訪ねて来ました。源内は「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを提案しました!すると⤴その鰻屋は大いに繁盛したと云われております。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したというものです…僕の生業も源内と同じように宣伝文句を考えております!」


青年おやっさんの横に座っていた愛ちゃんが、そっとVサインを送ってきた。


荻窪の親分さん

「その宣伝文句とやらで⤴この組を売り出して貰えるかな!」


嘘ぉ〜ん⤵またまた⤵嘘ぉ〜ん⤵

変な宣伝文句言ったらアウチなるやろな…!?


青年おやっさん

「少しだけお時間頂けますでしょうか?」


荻窪の親分さん

「では⤴こちらのスズキの洗いが出来るまでにお願いしようじゃないか!」


あかぁ〜ん⤵あかぁ〜ん⤵年季の入った板前さんやん…⤵そんなん20分もあれば⤴スズキの洗いが出来ますがな…!


青年おやっさん

「では⤴しばらくお待ちください…」


こうなりゃ…行くしかないでしょ⤴檜の枡に越乃寒梅をたっぷり注いでもらい一気に呑み干すのであった。


一同の膳にスズキの洗いが運ばれてきた…⤵


荻窪の親分さん

「では⤴聞かせてもらいましょうか?」


青年おやっさん史上…!最も怖い人達に向けての⤵コピーライトとは?


一体どんな?宣伝文句になったんだろうか?


To be continue.

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