銀座の伝説インド料理
銀座のナイルレストランにリムジンで向かっている途中で、中嶋氏が当時では珍しい自動車電話をかけた。
中嶋氏
「中嶋だが…!荻窪の親分さんおられます?」
でた……!
裏の顔が!
羽田沖か?俺…?
中嶋氏
「お久しぶりです!親分さん。先だって頼んでいた例の件は、どうなりましたか?えぇ。それは、それはありがたい!では今晩、例の場所で!」
例の件……?
今晩……?
例の場所……?
どないなんの俺……?
嫌ぁ〜な汗が脇の下を流れる…!
愛ちゃん
「どうかしたの?顔色が良くないですよ?」
青年おやっさん
「昨日あんまし寝られなかったから…」
恭子さん
「ちゃんと睡眠とらないと義君!」
本当は赤プリのベッドが、あまりにも心地良すぎて爆睡してました……。
青年おやっさん
「大丈夫です。あ!ここがナイルレストランです!」
三木さんがパーキングに停めている間に、土佐君がやって来た。久しぶりの再会に、男同士でハグをする。
土佐君
「相変わらず元気そうで!」
青年おやっさん
「変わらないな。土佐君も!」
二人のハグに恭子さんと愛ちゃんは、不思議そうな顔をしていた。
中嶋氏
「本当の男同士の友情だな!君達は!」
土佐君
「初めまして土佐と申します!太中君とは、波乗りで知り合いました。ナイルレストランは予約しておりますので、ご一緒させていただきます!」
青年おやっさん
「こちらが中嶋さんで、お嬢さんの恭子さんと愛さんです。そして、こちらが三木さんです!」
中嶋氏
「中嶋です。君は生粋の江戸っ子らしいな!」
土佐君
「はい。両国の出身で江戸時代から続く和菓子屋の7代目になります!今は紀伊國屋で修行しております!」
恭子さん
「初めまして恭子です。義君の友人らしいわ。とてもハンサムですよ土佐さん!」
愛ちゃん
「初めまして愛です。二人のハグに仲間入りさせて欲しかったです!」
三木さん
「三木です。私も波乗りしていました!」
土佐君
「お逢い出来て光栄です!」
挨拶も終わりナイルレストランにと…。
土佐君が伝説のムルギーランチを人数分オーダーする!
※小説家情報※
日本最古のインド料理店「ナイルレストラン」が銀座にオープンしたのは1949年。今年で創業70年になるが、いつもオープン前行列ができている。そんなナイルレストランの定番メニューといえば、「ムルギーランチ」オープン時から定番メニューです。
ムルギーランチとは、地鶏のモモ肉を7時間煮込んだスパイシーなルウと、岩手県産のイエローライス。さらにキャベツの温野菜とマッシュポテト。グリーンピースが乗ったカレーのことだ。この「ムルギーランチ」という食べ物は、本場インドには存在しない。同店の創業者A.M.ナイル氏が、別々で食べているものをワンプレートにし、ムルギーランチと名付けた。つまりオリジナルメニューです。そして、ごちゃまぜにして食べるのが基本!
To be continue.