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赤坂プリンスホテルと生粋の江戸っ子

奥まったソファに座っていたのは...?

ななななんと……!

中嶋氏と愛ちゃんだった!


青年おやっさん

「えぇ~⤴一体どゆことですか?」


恭子さん

「父に外出許可がおりて、何したい?って聴いたの。そうしたら義君を呼んでくれ!って言われたのよ」


青年おやっさん

「ご無沙汰しております。お身体の具合いどうでしょうか?」


中嶋氏

「良くはないけど...悪い気分でもない」


愛ちゃん

「私...今日逢うまで、ダディの病気知らなかった......」


愛ちゃんが泣き出す……。


恭子さん

「愛ちゃん!明日から父と義君と4人で東京に行くのよ。今日は、その前夜祭。だから泣かないで…」


愛ちゃん

「ダディ...」


中嶋氏

「いいか!僕の娘だったら強く生き欲しい!」


沈黙が流れる...。


青年おやっさん

「僕もお供させて頂きます。そして、東京で皆さんをサボートさせていただきます」


中嶋氏

「太中さんは、相変わらずやな!」


恭子さん

「この人の自然体にやられるのよね。愛ちゃん…」


泣きながら首肯く愛ちゃん......。


中嶋氏

「ところで太中さん。例の件は進んでいるのか?」


青年おやっさん

「はい!東京から帰阪したら、ご説明に伺います」


う中嶋氏

「では!前祝いで祝盃しようか!」


その夜の祝盃は、

切ないほど旨かった......。


翌朝。

朝一番のフライトで東京に向かう…。


モーニングフライトで羽田空港に降り立つ!

空港から外に出ると.........。

1台の黒塗りリムジンが近寄ってきた。


あかん…!あかん…!

あの黒塗りリムジン!

筋や!間違いなく!筋や!

沈められるんや!羽田沖に!


スーっと!ウィンドウが降りてくる。

顔が見えてくる......。


ななななんとぉ~⤴

日航ホテル最上階Bar stuffの三木さんだ。


青年おやっさん

「三木さん...。一体どうしてこんなとこに?」


三木さん

「先月で日航ホテルは退職しまして、中嶋さんのお世話しております!」


青年おやっさん

「そうだったんですか。お見かけしなかったもんですから...」


三木さんの運転でリムジンは赤坂方面に向かっている。


中嶋氏

「3日間赤坂プリンスを予約している!」


ええ~⤴

赤プリですか…。

どんな部屋割りになってんねやろ?

愛ちゃんと二人部屋?

それとも…!

恭子さんと、ひとつのベッド?

妄想で頭クラクラしてきよった…。


愛ちゃん

「ボス顔が変です......」


青年おやっさん

「ここんとこ寝不足で......」


どうにか取り繕う。


中嶋氏

「ところで太中さん!銀座にナイルと云う伝説のインド料理店があるらしいのだが知っておるか?」


青年おやっさん

「ええ知っております。波乗りで知り合った東京在住の友人に連れてもらった事があります!」


中嶋氏

「それは心強い!その東京の友人も誘ってあげたらどうだ!」


青年おやっさん

「分かりました。赤坂プリンスから連絡してみます」


赤阪プリンスホテルの部屋割り....。

どうなんのかな?

考えただけでも?どひゃーん!

ウキウキ!ワクワク!


中嶋氏

「太中さんは一人部屋で!三木と私は一緒に!恭子と愛も一緒に!」


ががが~ん……。

そゆことなったんですね...。

期待した私が大馬鹿野郎でした!


青年おやっさん

「はい!分かりました」


チェックインをして部屋に入り、

東京在住の波乗り友達にコールする。


青年おやっさん

「太中と申しますが、店舗管理室の土佐さんお願いいたします」


土佐君

「土佐です」


青年おやっさん

「お久しぶりです。静岡の静波で、ご一緒した芦屋の太中です!」


土佐君

「お久しぶりですね。もしかしてこちらにこられているのですか?」


青年おやっさん

「さすがやん!土佐君のバイブレーション!今、赤阪プリンスから電話しています」


土佐君

「実は昨日、静岡で波乗りした写真を見ていたんです!」


青年おやっさん

「そういうことですか。では話がしやすいですわ。今日のランチ、銀座のナイルレストラン一緒に行きません?紹介したい人もいてるので」


土佐君

「いいですよ。太中君とも久しぶりですから。予約しときますよ!僕が」


青年おやっさん

「仕事大丈夫なん?紀伊國屋忙しいとちゃうの?」


土佐君

「気にしないで。今、そこそこの立場にいてますので。大丈夫ですよ」


青年おやっさん

「ありがとう。では土佐君含めて6人でお願いします」


土佐君

「分かりました。ではナイルレストランの前で11:45頃に!」


青年おやっさん

「また今度!静波で波乗りしましょ。約束やで」


電話を切ると…。

土佐君との波乗りシーンが浮かんでくる。

意気投合した唯一の生粋江戸っ子。

久しぶりの再会に心が踊る!


そうこうしていると......。

ドアをノックする音が。

ドアを開けると愛ちゃんだった。


愛ちゃん

「ボス...私どうしていいか分からない」


青年おやっさん

「中嶋さんの病気のことやろ。愛ちゃん聞かされてなかったからなん?」


愛ちゃん

「そうです...。私にどうして言ってくれなかったの?」


青年おやっさん

「僕の分かる範囲で答えるね...」


愛ちゃん

「うん...」


青年おやっさん

「きっと!中嶋さんは愛ちゃんには知らせるつもりはなかったと思う。そう言う侠気って持っていはるねん。中嶋さん!」


愛ちゃん

「そうなの...」


青年おやっさん

「だから娘として理解してあげないと…」


愛ちゃん

「うん...」


青年おやっさん

「今日のランチ銀座のナイルレストランだから楽しみにして。江戸っ子な友達も来るから」


どうにか愛ちゃんを宥めて。

いざ銀座に向かう!

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