わんダフルオンライン 短編2匹目
第二弾
やって来ました、大都会。
見渡す限りのプレイヤー達。
『なんの罰ゲームだ、これ!』
踏まれる、お前ら少しは下を見ろ。
『とりあえず、武器か防具が欲しいなぁ』
武器のマークが描かれたお店に入ってみることに。
NPCに首すじ捕まれて追い出されました。
え、ペット不可?
ペットじゃないよ、違うよ、いや、撫でんなし、顔と身体ゴツいのに優しげな笑顔浮かべるな、食われそうな感じしかしねぇよ。
必死に説明を続けて干し肉をもらう。
違う、そうじゃない。
公園みたいな広場で八つ当たり気味に干し肉に齧り付く、なかなか歯応えがある。
ガウガウと噛み付いつているとプレイヤーさんらしきエルフのおねーさんが干し肉をチラつかせ始める。
「おいでおいで、怖くないよ〜?」
下手な動きをすると事案として通報されそうだ、見えてるし、水色だし。
「わんちゃん、怖くないでしゅよ〜?」
何故に人は動物に話す時に赤ちゃん言葉になるのか、対応に困る。
---------------ー----
地面に文字を書いて説明中
---------------ー----
凄い勢いで顔を真っ赤にして、走り去っていった、彼女の中にこうして歴史(黒)がまたひとつ。
狩りに行くにしても気分が乗らないので、ベンチで丸まり道行く人を眺める。
人種、性別、姿など色々あって中々面白い。
エルフ、ドワーフ、アフロ、龍人、ヒューマン、アフロ、鳥人、妖精、精霊、アフロ、
アフロ多すぎだろ、お前らどんだけアフロ好きなんだよ。
しばらく眺めているうちに不意にメッセージが表示される。
〈テイミングの魔法を受けました〉
魔法?なんで?
〈テイミングの魔法を受けました〉
またか
〈テイミングの魔法を受けました〉
え、なにこれ怖い。
見回すと少し離れた場所にいる集団がこちらに向けてなんか唱え〈テイミングの魔法を受けました〉いや、ちょ〈テイミングの魔法を受けました〉て、お〈テイミングの魔法を受けました〉
なんか唱えている奴の脛に噛み付く、慈悲はない。
叫んで振りほどこうとしているが、ガウガウと噛み続ける、そして突然抱き上げられる。
「なにやってるんですか」
なんでGMさんがここに。
その後GMさんの裁きによりプレイヤーに魔法を使い続けた集団にペナルティとなったのだが実質的に被害はない、むしろ噛み付いた手前、文句は言えないがGMより被害者の君が軽い罰を考えて、との事なので1番魔法を多く使ってきたプレイヤーの髪型をアフロ禁止にする。
ガチ泣きされた、そのアフロへの愛はどっから来てるんだ。
仕方がないので、モヒカンを禁止にした所、渋々ながら受け入れられた、モヒカンならいいのか。
それだけでは詫びにならない、と訴えられてなんやかんやの間に公園の片隅に立派な犬小屋を建てられる。
GMさんがノリノリで個人所得設定を行い、ここに俺だけのホームが完成した。
---------------ー----
それからゲームにインすると小屋の前に必ずご飯が置いてある事態に。
いや、撫でるな、プレイヤーだぞ、喜んでないぞ、鎮まれ尻尾。
書いてる途中でなんでこうなったのかわからなくなってきた。
なんでこんなことに。