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目覚めよ我が身に眠りし大いなる力!!

主人公は魔神として召喚されたのでその能力は使えます。細かいところは気にしないで下さい。

魔神としての能力は物質に意思を与え、命を創り出す力です。


魔王が先ずイメージしやすいゴーレムの生成から練習したほうが良いとアドバイスしたのでそれに従ってゴーレムを創っています。


この世界ではゴーレムを含め剣や鎧などの人工物に「Lv」判定が付いており、Ⅰ〜Ⅴまでの五段階となっており、Lv.Ⅴは失われた神代の兵器クラスの代物で、現存していても扱える者が限られるので実質的にLv.Ⅳが最高クラスのレベルという評価になります。

「うぉおおおおおおおおおお!!」



 恥ずかしげもなく、声を大にして叫ぶ。


 目の前には苔むした土塊と怪しく光る魔法陣。


 まるでファンタジー作品の主人公になったような気分だが、どうにも自分は魔神であるらしい。

 私は悲しい……



ご丁寧なことに、魔神──もとい、俺を召喚した魔王は記憶を失った(と思っている)俺に、魔神の能力や、この世界の知識を事細かに教えてくれた。


いわゆるRPGのようなこの世界は、魔物と呼ばれる既存の生態系と異なる生命体が存在しており、そいつらは地下深くだったりジャングルの奥だったりに生息しており、人や、家畜を襲う害獣のような存在だ。


まあ、これは「人の視点からすれば」というだけでしかないが…



人にとって害獣のようであれ、簒奪というか狩猟によって生活を送るものにとって、そこに餌場のような場所があれば定期的に襲うだろう。




まあ、魔物に関してもよくあるRPGと同じだ。


そして、魔王が蘇ると同時に、地上のどこかに魔王城が建造されるらしい。

どこに出るかは蘇る当人である魔王でも分からず、完全なランダムであるらしく、武装国家の近辺に出た時なんかはほんの数日で封鎖され瞬く間に攻め滅ぼされる事があると語っていた。



神さまから『人を襲えない』という呪い(呪いか?)を掛けられた魔王は、人である勇者が、玉座まで辿り着けば絶対に……そう、微かな抜け道さえなく倒されるようなので、魔王城が出てくる場所が、人里離れた辺境であればあるほど、魔王軍の編成に力を注げる……と。



魔王でありながら魔王らしい事が出来なくなった魔王であるが、本人が人を襲えないだけで配下の魔物たちは人を襲えるし、そもそも“魔の王”という存在として生まれながらに君臨する彼以外に、魔物を統べるだけの魔物がいないのだとか


魔王のカリスマや、業務処理のパラメータが張り切ってるのは、ここ数日の活動を見ているので疑問はない。



ない──────────のだが




想像者の創造イマジン・クリエイター!“ゴーレムLv.Ⅳ”!!」



大きな振動と音を立てて、魔法陣の中心に置かれていた土塊が姿を変えていく。

ゲームでよく見るゴーレムの姿へと。



猛獣の妄執(ビーストーキング)!モデル獅子(レオーネ)!!」



ゴツゴツとした、土塊のゴーレムが更に変形し、四肢がなだらか流線を帯びる。

人型の獅子とでも呼ぶべき姿へと変化したゴーレムは、流麗な動きで跪き、(こうべ)を垂れる。



小罪の詳細(ステイトオブギルティ)、裁かれし罪は声帯と知恵である」



口のないゴーレムが、言葉を発する。



『我が主君に、先ずは感謝と忠誠を…』



厳かな口調で、圧倒的な強者の風格を持って



『我が主人(あるじ)、この身の全てを捧げましょう。我を生みしは貴方様、我を創りし全能のお方』



絶対の忠誠を、その心を、矢継ぎ早に告げていく。



























─────────うん、恥ずかしい

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