7話Re:校長呼び出しと捕獲任務
7話、少し短いです。
リアルで忙しい関係で更新遅れてます。申し訳ありません。まぁ趣味で上げてるので、マイペースで上げていこうと思います
一、二時間目の授業はつつがなく進み、三、四時間目の魔兵器支給の時間がやって来た。
ジンは既に支給をおえているため、二度目の校長室に呼ばれていた。
「やっぱでっけぇよなぁ…」
ジンは校長室に前に立つとそう呟いた。
すると前回と同じようにドアが開く。ジンは先へと進んでいった。
***
「来たのね、エミ。エリカ。」
アンナが誰もいない教室で呟くと、目の前の空間が少し歪み、その中から人が二人現れる。
「はい。」
「あんたが来いって言うから来たんでしょ!」
「すまないね。ちょっと色々あって。」
「監視対象のことでしょ?あんな普通の子の何を監視しろって言うのよ」
「オリジナルで終わりの魔法…と言ったら伝わるかしら?」
「終わりの魔法…」
エリカが呟く。
「終わりの魔法なんて大袈裟ね。あの子からは大した魔力も感じなかった。東の魔兵士の家から出て来たことは気がかりだけど…」
「何ですって…!?本人から魔力を感じないってことは既に魔兵器を…!もともとあの子が魔兵器を手に入れる前に手を打とうと思っていたのに…魔兵器支給は校長判断…うちの校長は何を考えてるのかしら…過激派だって黙ってないだろうに…」
「一人で盛り上がってるけど、私たちは何をすればいいのかしら?」
エミが問う。
「…仕方ないわ。監視対象との交戦を認める。殺さず捕獲しなさい。」
アンナが冷たい目で答えた。
「「了解」」
エミとエリカもまた、冷たい目で答え、姿を消した。
「ごめんねジン君…でも早く手を打たないと…」
アンナの呟きは、薄暗い教室に静かに響いた。
※※※
「答えは決まったみたいじゃの」
校長先生はにこやかにジンに問いかけた。
「はい。研究の件、受けさせていただきます。」
「そうか。よかった。所で魔兵器の方は順調に支給されたかね?レビィに頼んでおいたはずじゃが…」
「はい、無事に支給を受けました。」
ジンが右手についているブレスレットを左手で撫でながら答える。
「そうか、それはよかった。」
「所で先生、オリジナルの研究…というのは具体的に何をするのでしょうか?」
「おぉ、そうじゃった。表向きはこの学校の生徒だからのぅ…とりあえずこれを身につけて貰いたい」
校長先生は透明で小さいひし形の石を取り出した。
「これは…?」
「通信機みたいなものじゃ。身につけていれば我々といつでも通信ができる。ただし通信できるのは君が兵器を展開してる時のみ、じゃ。」
「…通信機ですか。」
「そうじゃ。まぁ魔力を展開しないと通信はできないようになってるから安心していいぞ。」
そう言いながら校長先生は細い鎖を取り出し、ネックレスを作った。
「わかりました。」
ジンはそれを首に通した。
「そして、魔兵器の無断展開を許可する。」
「…大丈夫…なんですか?」
ジンは戸惑いながら聞き返す。
「魔力展開したら自動で通信されるからのぅ…ま、悪用したら我々の組織が黙ってないからのぅ……」
校長先生の冷たい目にジンは恐怖を覚えた。
「悪用しないと誓います」
ジンは顔を引きつらせながら答えた。
「ふぉふぉふぉ。そうじゃな。それとたまに校長室に来てもらうことになるがいいかの?」
「はい。大丈夫です。」
「そうか。それじゃあ今日はこの辺で終わりにするかの」
「はい」
ジンは踵を返し、校長室から出る。
「いい時間だし、教室に戻るかぁ」
一日の終わりにHRがあるため、生徒はみんな教室に一度戻る。なのでジンは一足先に教室に戻ることにしたようだ。
「ふぁぁ…眠ぃ…」
ジンは気疲れした様子で歩き出した。
※※※
「…いないわね!?気配も魔力も感じないってどういうことなの!?」
「エミ、うるさい」
「あんたの方がうるさいわよ!全く学校ってのはどうしてこうもだだっ広いのかしら…」
エミはイライラしながら話す。
「!!…目的補足」
エリカがジンを察知したようだ。
「やっと現れたわね!!ぶっ殺してやるわ!」
「捕獲任務。殺生は認められてない」
「わかってるわよ!雰囲気よ雰囲気!!」
「任務開始」
2人はジンのいる方に向かって歩き出した。
※※※
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