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6話 賑やかな朝と追跡者

6話かけました。

だんだんと書くのが大変になりつつあります…

書き溜めなどしていなく、しかも初めての作品なのでストーリーがまとまってない気もする…


とりあえず気の済むまで頑張ります。

※※※

ジンとレビィが上に着くが、まだアリスとマリは帰ってきていなかった。


「ふぅ…2人ともまだじゃの。」


そう言うとレビィはクローゼットのドアを木目に戻す。


「この部屋…どうして作られたんですか?」


ジンが聞く。


「元々は呪いや道具にかかった状態異常系の魔法を解除するための部屋なんじゃ。壁の素材も魔力の影響を受けにくい素材になっているんじゃよ。」


レビィがにこやかに話す。


「それにしても遅いですね…」


「そうじゃなぁ…気になるのかい?」


レビィがニヤケながらジンをみる。


「…」


ジンは黙って目をそらした。


「大切な人がいるのはいい事じゃよ。魔法は使いよう、使う目的があるだけで何倍も強くなるからのぅ」


「そうなんですね…」


ジンは使う目的を考えてみたが、答えが出ない。


「いつか見つけられるといいのぅ」


ジンの心を読んだかのようにレビィが呟く。


そしてドアが勢いよく開いた。


「たっだいまーーー!」


マリの元気な声が聞こえる。


「ただいま戻りました。」


アリスも帰ってきた。

アリスはジンの右手についているブレスレットに気づいた素振りを見せたが、安心したような表情をうかべている。


「おぉ。帰ってきた帰ってきた。今日の朝ごはんはなにかな?」


「お魚でね!いいので安いのがあったから買ってきた!」


「そうかそうか、ジンくんにアリスくんは朝ごはんは食べたのかい?」


「いいえ…でも帰りに…」


アリスが遠慮がちに答える。


「ふぉふぉ。遠慮することないぞ。食べていきなさい。マリも喜ぶじゃろう。」


「アリスと朝ごはん食べるのはいいけどジンは帰ってよね」


「な…」


じんが困惑する。


「マリちゃん。ジンくんも一緒じゃなきゃ私食べないよ〜」


「アリスがそう言うなら…いいけど」


マリはジンに向かって舌を出す。


ジンは突っ込むのも鬱陶しくなったのか、そっぽを向いて無視をする。


「マリや、あんまり邪険に扱うんじゃない…ほれ、準備を始めてくれるかの」


「うん!」


マリが朝食の準備を始めた。


「私も手伝います。」


アリスも席を立つ。


「俺も…」


ジンも立ち上がりかけたが、台所の方からマリに睨まれ、黙って席にすわる。


「失礼な孫ですまんのぅ」


レビィが謝罪する。


レビィもレビィで普段と違う4人の賑やかな朝食が楽しく、頬が緩みっぱなしだ。


こうして楽しく騒がしい朝食がはじまった。


※※※


「じゃあ、向かいますね。」


アリスが玄関口でレビィに向かっていう。


「わしも楽しかった。ありがとう。」


レビィは終始にこやかだ。


「行ってきます。おじいちゃん。」


「ありがとうございました。」


ジンも頭を下げる。


「しっかりと学ぶんじゃよ。また会える日を楽しみにしてる。」


「ありがとうございました。」


ジンとアリスとマリの3人は踵を返し、校舎の方向へ足を進めた。


「おじいちゃん喜んでた。ありがとねアリス、ジン。」


マリが言う。


「ううん。私も楽しかった。」


「どうした?お前が俺に礼を言うなんて変なもんでも食ったのか?」


ジンがすこし意地悪を言うが、マリは暗い顔のままだ。


「私とふたりで何年間も暮らしてて、寂しいって思ってたかもしれないし…今日楽しそうでよかった。」


「マリちゃんと2人でも楽しいって感じてると思うんだけどなぁ…」


アリスがそう言いながらジンのつま先を靴のかかとで思いっきり踏んだ。


「っ…ご…ごめんな…」


ジンは苦痛に顔を歪めながら謝罪をする。


「ほんと、ジンって失礼なやつ!!!」


マリはジンに向かって言うと、毎度お馴染みの舌を出した。


こうして、たわいもない会話をしながら3人は通学路を歩く。その三十メートル後ろに追跡者がいることに3人が気づくことはなかった。


※※※


「なんかぁ…普通じゃなぁい?折角長い時間かけて来たのにぃ!」


「…うるさい。任務。」


「はいはぁい…ほんとあんた、機械なのぉ?」


「…機械では…ない。」


「もっと人間らしくなりなよぉ…」


「…わからない。」


「あっそ…つまんないの」


「監視対象の移動を確認。追跡。」


「あーーーもう!わかったわよ!やらなきゃダメなんでしょ!全くアンナも人使いが荒いわね!」


「行動開始」


「りょうかいっっっっ!」


※※※


「あ、私教室ここだから…」


マリがいう。


「そうなんだ!じゃあお別れだね…」


「って言っても三、四時間目会うかもだけどね」


「そうだね〜」


アリスとマリが楽しそうに会話を続ける。

ジンは暇そうに窓の外を眺めていた。


「ん?」


ジンは窓の外の校庭に違和感を感じた。


「どうしたの?」


アリスがジンに気付いてこえをかける。

いつの間にかマリは教室に入ってったようだ。


「いや…気のせいか…何でもない」


「そっか…じゃあ私たちも教室に向かおっか」


「そうだな。」


ジンとアリスも教室に向かって歩き出した。


✳︎✳︎✳︎


「えぇぇぇ!校舎にも入るの〜!!」


「アンナからの指令。」


「だいじょうぶなの?一応潜伏魔法はかけてるけど…」


「エミの潜伏は完璧…でしょ?」


「う…そうよ。間違いないわ。」


「なら大丈夫…」


「ううぅぅ…緊張する…」


「行動開始」


「分かったわよ…やればいいんでしょ…」


ジンが感じた違和感の正体がこの二人であったことを知るのは、まだ先の事だった。


***


TwitterID okapi0524games


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