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笑顔で魔力チャージ~無限の魔力で異世界再生  作者: 三木なずな
第五章 ゴールドカード+奴隷ノーマル

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八つ当たり

 ケーキの大量生産、それをやるには二つの方法がある。


 一つは魔力を大量にチャージして、力任せにしてDORECAで大量生産する方法だ。


 一番消費量が少ないショートケーキで必要量が3,000で、魔力の残量は数百万というレベル。


 全部吐き出しても千個程度しか作れない。


 それじゃ話にならない、もっと別の方法が必要だ。


 おれはDORECAのメニューを開いてじっと見つめた。


 リストを上から下まで、ゴールドカードで作れるものをじっと見つめた。


「……あった」


 一つのアイテムに目がとまる。


 フードプリンター。


 これ、もしかしていけるんじゃないか。


     ☆


 フードプリンターの魔法陣、素材が指し示す矢印にそって荒野を歩く。


 マドリカという名前の素材、それを五十個必要だから、今から探しに行くところだ。


 町のことは全部奴隷達に任せてきた。


 忠誠心100の奴隷達に、今は奴隷カード(ノーマル)も持ってる、しばらく留守にしても大丈夫だろう。


 矢印に導かれて、歩いて歩いて、半日くらい歩いて岩山にやってきた。


 更に進むと、山の中腹くらいに洞窟が見えた。


 矢印は中を指している。


「たいまつとか持ってくれば良かったか」


 タイムロスになったけど、DORECAを使ってたいまつを作った。


 それをもって洞窟の中に入る。


 やがて、行き止まりに突き当たってしまう。


「ここまでか? いや矢印は更に奥を指してる。……掘れって事か?」


 エターナルスレイブ改を抜いて、壁にたたきつけた。


 土が剥がれて、そこからポロッ、と石が転がり落ちる。


 魔法陣の矢印はそれを指したから、拾い上げた。


 一言で言えば、水晶の中に色つきの宝石が入った石だ。


 それが矢印に指されて、素材としての光を放ってる。


「マジで掘れって言うのか」


 つぶやくおれ、これはちょっと予想外だった。


 てっきりまた何か強いモンスターに出くわすのかと思った。


 ドラゴンとかトローイとかラーバとか。あるいはまだ会ってないけど悪魔とか天使とか。ヘタしたら邪神の何かを取ってこいとかもあると予想してた。


 今までがほとんどそのパターンで、強いモンスターを倒して素材ゲット、時には確率ドロップで何十何百回も倒さないといけなかった。


 だからそれを覚悟してきたけど、採掘、というのは予想外だ。


「やるけどさ」


 予想外だけど、やるしかない。


 おれは奴隷剣を握り直して、更に洞窟の壁にたたきつけた。


 ザクッ、ポロポロポロ。


 ザクッ、ポロポロポロ。


 土の壁を剣で掘っていく。


「やりつらいぞ」


 ちょっとイライラする。さすがに剣だと掘るのは面倒だった。


「メニューオープン……つるはしは……あった」


 タイムロスになるが、ちゃんと道具を揃えてから出直そうと思った。


 が、つるはしの魔法陣はたくさんの矢印を出した。


 その数二十本、今までで一番数が多い。


 メニューを確認すると、たいしたことのない素材を二十種類も要求してきた。


 その辺を適当に歩いたら集まる内容だけど。


「面倒臭い……しかたない、剣でやるか」


 細々とした素材を集めるより、このまま掘ってた方が結果的に早いと判断した。


 奴隷剣でさらに掘っていく。


 ザクッ、ポロポロポロ。


 ザクッ、ポロポロポロ。


 結構見つけやすいのがせめてものすくいだった。


 平均で、3分に一個くらいでる、マドリカは。


 ザクッ、ポロポロポロ。


 ザクッ、ポロポロポロ。


「十五個目………………………………十六個目………………………………………………………………十七個目――うがあ!」


 前言撤回、全然見つけやすくなかった。


 掘っても掘っても土ばかりで、本当にたまたまにしか出てこない。


 剣での掘りづらさも相まって、いらいらがものすごくたまる。


 さっきだしたつるはしの魔法陣をちらっと見る。今からでもつるはし作るか?


「……はあ、つづけよう」


 現状のまま行くことにした。


 とりあえず掘ってればでるのだ。もしつるはしの素材の何かが見つからなくて時間掛かるようならますますいらいらするだろう。


 地道な採掘、それをガマンしてやりきろうと思った。


 そうして掘っていく、地道に掘っていく。


「うおおおおおお!」


 たまにぶち切れて魔力を込めた一撃をたたきつけるが。


「マドリカ……割れてる」


 素材をつぶしてしまう事になったから、結局地道にやるしかなかった。


 ザクッ、ポロポロポロ。


 ザクッ、ポロポロポロ。


「四十九…………五十来た!」


 頭の中に顔文字が駆け抜けていった。


 採掘開始からざっと五時間近く、ようやく、必要数の五十個を取り終えた。


 これで足りなかったらイライラするから、もう一度数を数えた。


「うん、ちゃんと五十個ある」


 それでほっとしたおれは、大量のマドリカを抱えて洞窟から出た。


 外はもうすっかり夜だった。


 来た道をそのまま、魔法陣の矢印に沿って引き戻していく。


 山を下りたところで、ドラゴンと出くわした。


 紙幣を作った時に狙ったのと同じドラゴンだ。


 ドラゴンは離れたところで寝ている。こっちに気づいていない。


「……」


 おれはマドリカを地面に置いた。


 飛ばされないようにしっかり置いた。


 そして、エターナルスレイブ改を握り締めて、ドラゴンのところに向かっていく。


 近づくとドラゴンは起きた、こっちを見て起き上がり、天を仰いで咆哮する。


「八つ当たりだくらえええ!」


 魔力を込めて――ざっと十万の魔力を込めて、ドラゴンにまっすぐ飛び込んで、ドラゴンを縦に真っ二つにした。


「ふう、すっきりした」


 八つ当たりしてすっきりしたから、おれはマドリカを持ってリベックに戻る。


 既に他の素材が集まっていたので、マドリカを投入して、それを完成させた。

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哀れなドラゴン 「オレ、何かした?」
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