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始まりの異世界  作者: てぃあべる
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第7話-魔法そして魔法結界-

雅は広場の戦いを見る……そこには4人の男性が戦いを繰り広げていた

それも4人ともロングソード、ロングソード二刀流、短剣、短剣2本

似たような武器を持ち、お互いがお互いをフォローしながらの斬撃戦


雅から見たらこの戦いは決着は着かず、永遠に繰り広げられる物のように見えた、しかし、雅の頭の上にいるクラウはリノエに話かけていた


「これはすぐに決着が付くな」


「そうですね……ロングソード側のチームが劣勢ですし

 それに、あの短剣に『毒魔法』が罹っています」


雅はリノエのその言葉を聴き、広場の短剣の男性の武器をよーく見ると

持っている短剣に緑色の薄いオーラをまとっている


「あれが……魔法ですか?」


「ほぅ……雅ちゃん、眼が良いね、あれが見えるんだ」


「ぁ……はい、遠くを見るのは得意なんです……」


「弓を使っているから尚更かな、とりあえず、あの緑色のがそうだね

 魔法は何個でも使えないのは知っているかな?」


「いえ……リノエさんに1つぐらいはできるかもしれないと……」


「なるほど、まぁ、簡単に説明すると……」


クラウは少し自慢げに説明を始める

それを真面目に聴く雅と呆れ顔で付き合うリノエ


魔法の種類は多種多様で『属性』『強化系』『回復系』『攻撃系』で別れる

しかし、その魔法から自分で選び使う事はできない

そのため何個もの魔法を使えるようになりたいと思う人はでてくるが……

マナの力はそんなに甘くない、1人に1つの魔法……

その人間の何かを感じ取り、使えるようにする、それを魔法結界が判断してる


「ということは……あの結界には意志があるんですか?」


「さぁ?」


クラウは首を傾げ苦笑を浮かべている中、リノエが変わりに説明する


「あの結界を張った人を誰も知らないんです

 この闘技場に昔からずっと合ったように……」


広場に結界は広がっており広場への入口以外は水色の透明な結界に覆われている


「すごいですね……」


雅はもの珍しいように結界を眺めていると……クラウは笑顔で言う


「そうだね……まぁ、それもこのツヴァイ・ユニット・バトルでランキング一位

 になれば……それがわかるはずだよ」


「あ……れ? それなら現在の一位の人はもうわかっているんですよね?」


雅の当たり前のような疑問に2人は苦笑のような……どう答えていいか

わからない顔をしながら、リノエは雅に説明する


「……わかってたとしても、私達がその人に話を聴きにいけませんし

 知っているのは一桁の人達でしょうし……そこまで行かないとわかりません」


「……なるほど」


「さて、説明してる間に決着が付いている、短剣側の毒武器と

 ロングソード側の連携不足が招いた結末かな」


「ですね……短剣側はよく鍛錬しています、良いペアです」


「……?」


雅は2人の話し合いを理解できずにいるとリノエが立ち上がり

雅に右手を差し伸べながら真面目な顔で言う


「さて、次は私達の番です、準備はいいですか? 雅」


「……はい」


雅は真面目な顔でリノエの手を取り立ち上がるとその背中をクラウが右手で支え、笑顔で雅に言う


「大丈夫だ、気を抜いて笑顔で楽しんでくるといいよ」


「笑顔で楽しんで来いってあなたじゃないんですから……無理です」


リノエは睨むようにクラウにそういうと……クラウは何も言わずに微笑む

それを呆れるような顔で逆方向へ振り向くと雅に言い、歩き出す


「行きますよ、この人に構っていたら集中力が切れます」


「あ、はい……」


雅はクラウに一礼するとクラウは笑顔で右手を振り『いってらっしゃい』と言う

そして2人が見えなくなった所で、クラウは立ち上がり……ヒソヒソ話をしていた

男の1人の胸倉を使むと、冷静な顔で言う


「おい……あんまりあの子がいる前で言うなよ……潰しちゃうぜ」


クラウは笑顔でそういうが、その顔は笑顔であるが殺意のような感じがする

それに鳥肌を立てた男性は黙って頷くと、胸倉から手を離す

そして、また元の位置に戻ると先程と同じように座る


それ以降……クラウの噂をする者は誰もいない

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