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始まりの異世界  作者: てぃあべる
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第4話-2人が使う武器-

「リ、リノエさん、どこに向かっているんですか?」


雅はリノエの後を追う形で部屋の外にで、後を追いかけながら話かける

しかし、雅の歩幅とリノエの歩幅は合わず、リノエのほうが先行して歩く

そんなリノエに雅はやや小走りで歩きながらリノエに話かける


するとリノエは歩くスピードを落とす事なく歩き続けながら

後ろを振り返る事なく雅に話かける


「とりあえずは武器屋にその後は闘技場に行き

 そこでペアの契約をしましょう」


「えっと……ツヴァイ・ユニット・バトルの事なんですけど

 殺し合いはないんですよね?」


「ありませんよ、先程も話をしたと思いますが、闘技場の中で『魔法』

 結界があり、受けたダメージはその結界からでると無かった事になります」


「ということは……その結界? の中で死んでも

 結界の外にでれば生き返る……と言う事でいいんですか?」


「少し違いますね、重度……動けなくなったり戦闘する事が不可能と判断

 されると魔法結界が勝手に判断して結界外に追い出します」


「そ、そうなんですね……えっと……リノエさん」


「なんでしょう?」


「少し歩くスピードを押さえて……くれませんか?」


雅は息を切らしながらリノエに言うと、リノエはその場に立ち止り

雅の方向へ振り向くと、右側を指さしながら言う


「ちょうど武器屋の前に付いたのでいいですよ」


「あ、ありがとうございます」


雅がそういうとリノエは笑顔で武器屋の中に入っていく

その武器屋は宿屋と同じ、木の家で扉は2枚扉、外に武器などは置いてない

雅は武器屋の外見を見ると中に入る


中に入るとそこは籠や棚に乱雑に置かれた鉄の武器の数々

大事に扱わられ売られている武器ではなく、適当に買えと言った感じで

雅は少し店の中を歩き値段を見るとどれも値段は同じ


それも店自体は狭い、左右に籠と棚がびっしりと置いてあり

通路は人2人通れるぐらいで、その置くにカウンターに椅子を置いて座っている

男性、それもなにやら煙草みたいな物をふかし、態度は良くない


しかし……リノエは平然とした顔で武器を選んでいる

そして、籠の中から適当な剣を1つ手に取ると、雅に手渡し言う


「それ何かどうでしょう? 『ロングソード』と言いますが

 使いやすいと思いますよ?」


しかし雅は首を横に振り、その剣をリノエに返し言う


「私は、この弓でいいです、弓矢とかあれば嬉しいんですけど……」


「弓ですか……遠距離と言うことは私が前線ですね

 それと弓矢なら、そこの端っこの籠の中入っていますよ」


リノエはそういうとまた籠と棚の中を見始める

雅はリノエに言われた通り、端っこの籠の中を見ると……

その中には、たしかに弓矢があるが……かなりボロボロで一回使ったら折れる

ぐらいだが……その、戦い1回毎に使うのなら問題ない気がした


『あ……でも、弓矢の値段は……』


雅はそう思いながら値段を見ると『無料』と書いてあった

雅はそれが不思議に思い、リノエの元まで歩き、聴く


「あの、リノエさん……弓矢が無料って書いてあるんですけど……」


「ええ、そうですね、弓を使う人なんていないでしょうし」


「え……そんなに人気ないんですか?」


「ないですね、基本的なペアバトルは剣と剣が理想とされていて

 片方が遠距離は、片方の足を引っ張るとされています」


「……それなら、私も剣を持ったほうがいいんですか?」


「いいえ、……雅が弓を使うなら、私はそれに合わせます

 何の問題もありませんよ」


リノエは雅に笑顔でそう言い、店の主人がいるカウンターの前まで行くと

主人に向かって言う


「すみません、あそこの弓矢の籠ですが、全部貰ってもいいですか?」


「あ? ……ああ、いらないから引き取ってくれると嬉しい限り

 中は500本ぐらいだが、それでいいか?」


「ええ、問題ありません、後……このロングソードと円型のバックラー

 をいただけませんか? 値段は合計で1000でよろしいでしょうか?」


「1000……?! 剣と盾セットでもお釣りは山ほど来るぞ」


「別に構いません、弓矢代と籠代もセットと言うことでいいでしょうか?」


「あんたがそういうなら……いいけど……返さないぞ」


「ええ、いいですよ」


リノエは笑顔そう言い唖然とした店の主人を余所に弓矢が入った籠を

肩に背負い、買った武器と盾を左手で持つと雅に言う


「どうしました? 次、いきますよ」


「ぁ……はい」


雅も唖然とした顔のまま、リノエが店の外に歩いていくのを

後ろから付いていくが……その時のリノエは雅の歩幅に合わせ

ゆっくりと歩くのを、雅は嬉しそうに微笑みながらリノエの隣を歩く

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