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始まりの異世界  作者: てぃあべる
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第1話-出会いは突然に-

あなた『異世界』にいきませんか?


この物語の主人公である『九重(ここのえ) (みやび』がメイド服の女性にそう話かけられる

どうしてこうなったかは……少し前の時間に起きた出来事……


九重雅は現在高校2年生で

身長は身長156cm、髪型は黒のロング、腰ぐらいまで長いため、髪留めで細く束ねている

部活には所属していない

所属してない理由……それは学校が終わると弓道道場に通うと言う日課があるからである


雅はいつも通り学校が終わると、隣町にある弓道道場まで歩く

友達はいるが……弓道をやっている友達はいない

そのため、校門で友達と別れた雅は1人、弓道道場へ向かう

一度家に帰ってからでも構わないのが……学校から直接向かったほうが近いため

学校の先生の許可を得て、弓道道具を学校に持ってきている


その道具を持ち、いつも通り……道場へ向かう道を進んでいると、何時もと違う光景がある

それは、メイド服を着た女性がチラシらしき物を配っている

しかし……そのチラシを手に取る学生も通りすがりの人も誰1人としてチラシを取らない

たしかにチラシを受け取る可能性は低いと思うが、男子学生ならメイドさんに惹かれ取る可能性もある

だが……それすらも行わず、素通りして行く


雅はそれが不思議に思ったが、とりあえず道場に遅れないようにメイド服の女性の前を通り過ぎた

そして……道場での練習を終えた雅が道具を持ち、帰り道を歩いていると行く時に通り過ぎた

メイド服の女性が先程と同じ場所でチラシを配り続けていた


雅はその光景に驚きを隠せなかった……驚きの1つは雅の家は学校から近く歩いて数十分で付く距離

学校から道場が歩いて20分ぐらいの距離ある……道場から直接家に向かってもよかったのだが

雅自身がチラシの内容に興味を持ったため、もう一度帰り道にこの場所を通った事

そして、メイド服の女性を見つけた事、ここまでが驚きの1つ目


そしてもう一つ雅が驚いた事は……

メイド服の女性がチラシを持ち、配っている道に『誰も通っていない』

普通の人ならば、休憩するかその場からいなくなってしまう


雅はこの女性を『真面目な人だなぁ』と思い、チラシを受け取る事にし

そのメイド服の女性に近寄り、話かける


「すみません、そのチラシ1枚いただけませんか?」


そう雅がメイドの女性に話かけると……女性は微笑みながら小さな声で雅に聴こえないように言う


「見つけた」


その後、メイド服の女性は笑顔で雅にチラシを渡す

雅はそのチラシを左手で受け取り、内容を見ると……


『内容は白紙』


何一つ書かれていなかった、そんな物を受け取った雅は目の前の女性にからかわれたと思い言う


「あ、あの……これ白紙なんですけど、もしかしてからかってます?」


そう言われた女性は笑顔で雅に向かって『意味不明』な事を喋りだす


「いえ、それは元々白紙ですよ、ていうか……あなたが私の事を見えている時点で資格はあるんですね」


「はい?」


「あ、いえ……こちらの『事情』ですよ、さて……ここからが本題です

 もう一度、その白紙の紙をよーくご覧ください」


雅は少し嫌そうな顔をしながらもう一度白紙の紙に目をやると、そこには……


『セイランベルク・招待状』

この文が見えた人物をセイランベルク『ツヴァイ・ユニット・バトル』に参加できる資格を持つ

これを読めたと言う事を誇りに思い、セイランベルクに来られたし、貴殿お越しをお待ちしている


「え?」


「どうやら読めたようですね、では……私のお仕事をしましょうか」


雅の不思議そうな顔を余所にメイド服の女性はメイド服の両裾を持ち、雅に一礼すると

裾から両手を離し、雅の前で両手を広げると微笑みながら言う


それは……九重雅に降りかかる事件

誰1人として今の状態を知らず、助けてくれる者も知っている者もいない

普通ならば……こんな可笑しな人と可笑しなチラシを無視して逃げ出しても構わないのだが

雅はメイド服の女性の姿勢から目を離さず、その場に立っている


そして……メイド服の女性のその一言から全ての歯車が回りだす


『あなた『異世界』にいきませんか?』

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