学園モノっぽいもの①
ある年の4月11日 県立春山東高校 2年4組にて
朝HR前
山代「よっ!」
前田「おう!」
山代「なんだ、また川越は来ていないのか」
鹿屋「……」(こく、こく……)
前田「ああ。越さんのことだからどうせまた、ギリギリの時間に走りこんでくるんだろ」
山代「あいつも懲りないなぁ。遅くなるなら早めに起きればいいのに、鹿屋みたいに」
前田「まぁ、鹿っちは早く来過ぎだけどなww。それにしても山ちゃんも今日はいつもより遅いじゃないか」
山代「ああ、なんか親父が妹の入学祝いだとか言って、『Live Over Again Online』っていうVRMMOを買ってきたんだよ」
前田「はっ!?マジか!!今月発売されたあのあれか!!」
山代「おい、ちょっと声がでかい。…あのあれだよ」
前田「うっわぁ~。山ちゃんの親父さんもよくやるなぁ。なに?お前の分まであるってことか?」
山代「あぁ、妹が頼んでくれたらしい。親父は30万の出費でお袋の逆鱗に触れたってわけだ」
前田「ははは……。…相変わらず娘に甘い人だな」
鹿屋「……」(こく、こく……)
山代「まったくだよ」
前田「そんで、山ちゃんはどんなスキルを取ったんだ?」
山代「ええっと…調薬と合成、錬金、言語学、水泳に木工、釣り、料理……あと…発掘と鑑定だな」
前田「うっわぁ、戦闘系スキル無しかぁ。また強気に出たなぁ」
山代「…いや、まぁ……。あんまりゲームしないからな…」
鹿屋「……」(こく、こく……)
前田「んで、琴音ちゃんについてまわってんの?」
山代「嫌な言い方だな…。まぁ、妹と一緒にやるつもりだったんだけど、あいつ怒っちゃって…」
前田「うーん。今の山ちゃんのスキルでも別に悪くはないと思うんだけどな。琴音ちゃんは一緒に冒険したかったのか」
山代「いや、結構大変だぞ。戦闘スキルが無いのは。敵一体倒すのも一苦労だ」
前田「まぁ、とりあえずは琴音ちゃんを宥めるかなんかして、早く、戦闘重視のプレイヤーを確保すべきだな」
山代「?いや、戦闘スキル持ってないと誰も相手にしてくれないだろう」
前田「いやいや、自分は戦闘ばっかりして他のことは他人に任せたい奴も大勢いるさ。そいつと手を組みつつ、金を貯めて、それからは材料を仕入れればいい」
山代「なるほど…。それにしてもお前はなんで、そこまで詳しいんだ?」
前田「この程度で詳しいって言われてもな…。まぁ、俺もGWぐらいからやるつもりだから、調べているっちゃ調べているけどよ…」
山代「そんな目で俺をみるな」
川越「セ――――――フ!!」
担任「アウトだ。今年もか、川越」
前田「やっぱり、越えさんはギリギリアウトか…」
鹿屋「……」(こく、こく……)
朝HR後
川越「痛ってぇ。黒ちゃんの拳骨、まだジンジンする…」
山代「毎回の事過ぎて、もはや何も言う気にならん」
前田「それにしても、よく4人全員が同じクラスになったよな。しかも担任が黒ちゃん先生だし」
鹿屋「……」(こく、こく……)
川越「それ、俺も思った!部員全員を同じクラスにして、担任が部顧問とか…。黒ちゃん、どんだけ頑張ったんだよ」
山代「まぁ、黒木先生だからなぁ…」
前田「あれは、本気で怒らせたらヤバいタイプだもんな…」
川越「あぁ、あの時は俺たち、死を覚悟したよなぁ…」
鹿屋「……」(こく、こく……)
1時間目後
川越「いきなり小テストとかないわー」
山代「他校だったら、休み明けテストをしているみたいだが?」
川越「いや、それよりはマシなんだけどさぁ…」
前田「ウチは県立だけど進学校とは名ばかりだからなぁ」
山代「ま、だから俺らはこうして楽できるんだからいいじゃないか」
鹿屋「……」(こく、こく……)
川越「山ちゃん、そういえば妹が入学したんだって?」
前田「お、さすが越さん。妹属性好きだもんな!!」
川越「ち、違うぞ!!誰もベットであんなことこんなことしようなんて…!?」
前田「予想以上のこと思ってた――――――!?」
山代「よし、黒木先生に川越が愛の告白をしたいと伝えておこう」
川越「死ぬ!!俺の童貞が死ぬ!!」
前田「そだな、黒ちゃん先生に素晴らしい人生を歩ませてやろう」
川越「そのために俺の人生が犠牲になるんすか!?」
山代「ああ、そうだ。」
川越「なぜ、俺の人生が犠牲に…!!」
前田「越さん……」
川越「前ちゃん……」
前田「…越さん、よく聞くんだ。幸せな家庭ってのはな、自分の人生を犠牲した上に成り立つものなんだ……」
川越「なんか、それっぽいこと言い出したぁぁぁぁぁぁぁ!?」
山代「まぁ、それはあとからするとして」
川越「するんだ!?」
山代「んで、妹がどうかしたのか?」
鹿屋「……」(こく、こく……)
川越「……あぁ。いやな。うちの部活に入るのかなぁって」
前田「いやww入らないでしょww絶対ww」
川越「そこまで!?」
山代「あいつは、学校以外はほとんど家から出ないやつだからな」
前田「そもそもゲーマーの俺が言うのもなんだが、俺らの部活はかなりアウトドアの人じゃなきゃ無理だって」
川越「うっわぁ~。マジどうしよう。新入部員が入らないと爽さんに殺されるよ~」
山代「あの人も1つ下の後輩いなかったし、いいんじゃね?」
前田「いや、不味いよ。俺、あの人と約束しっちゃたからさぁ」
川越「前ちゃんもか」
前田「ってことは、越えさんもか」
山代「どういうことだ?」
鹿屋「……」(こく、こく……)
2時間目後
山代「まぁ、爽先輩と勝手に約束した馬鹿2人は自分でどうにかしろ」
川越「前ちゃん、前ちゃん!」
前田「ん?どうした?」
川越「さっきの英語の小テストででたearwormの話さぁ、あれって頭のなかで音楽が離れないやつのことだよね?」
山代「こいつら、聞いちゃいない…」
鹿屋「……」(こく、こく……)
前田「あぁ~、うん。そんな感じの話だったね」
山代「なんで川越は英語が出来るんだろうなぁ」
前田「他は出来ないのにねー」
川越「うっさいわ!お前らはearwormってやつ起きたりする?」
山代「ないな。元々あんまり曲を聞かないし、TVもみないからな」
前田「俺はずっとなんか何かしら流れてるね。動画共有サイトを巡回してると、むしろそれを狙ったかのようなものが多いし」
山代「ていうかさ、次、体育だし、早く準備しね?」
鹿屋「……」(こく、こく……)
川越「あ、やばっ!……体操服忘れたぁ…」
前田「うっわ!越さん、マジで!?」
川越「1回目の体育で忘れるとか、ないわ~。他に絶対居ないよ~」
前田「ドンマイww」
山代「川越、暇なら鹿屋を起こしてくれ」
川越「うう…」
鹿屋「……」(こく、こく……)
川越「…おーい、鹿っち~。起きろ~。体育だぞ~」
鹿屋「……!!」(こく、こく……!!)
3時間目後
山代「…」
前田「……」
川越「………」
鹿屋「…………」
4人 「……………疲れた」
昼休みへとつづく(書かないけど!)




