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響草紙  作者: 阪上克利


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9/12

月曜日は無理しない。

 月曜日はしんどい。

 土日で疲れはなくなったはずなのだけど、精神的にしんどいのだ。

 ああ……今日からまた5日間、仕事しなくちゃならない。

 そんなことを思っただけでしんどいのである。

 願わくば……

 月曜日は休んで家でずっとドラクエでもやっていたい。


 まあ……

 そんなことを言っていたら仕事などできない。

 いや、できなくても構わないのだけど、それだと生活ができなくなってしまうので、がんばって出勤した。


 偉いぞ!

 自分で自分を褒めてみる。

 他人からすれば仕事の日に仕事をするというこんなに当たり前のことなのだけど、それでもボクにとってはしんどいのだから、思い切り褒めるのだ。

 どうせ他人は褒めてくれないのだから、自分で自分を褒めても(ばち)は当たらないだろう。


 そして……


 月曜日は無理しない。


 しんどいなあ、と自分が思う仕事は後回し。

 それは火曜日以降にやることにする。

 まずは月曜日は休日のぬるま湯に浸かっていた自分を、平日の冷水に慣れさせていくことが必要なのだ。


 仕事を始めて数時間経てば、平日の冷水に自分の心が慣れてくるのが分かる。

 いくつかの仕事をしっかりこなして、明日の仕事の予定を組み立てていく。

 気が付けば夕方。


 なんだかんだ無事に一日が終わった。

 なんとか今週も頑張れそうだ。

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