表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
響草紙  作者: 阪上克利


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/12

呪い

 幸せな時間ってなんだろう。

 前にも書いたけど世の中楽しいことなどないと感じてしまうのは実は気のせいなのだ。

 あまりにも長時間、自分の好きでもないことに責任感で縛られ続けて心が疲弊しているからに他ならないのである。


 楽しくないことばかりやっていれば、たまに楽しいことがあっても何も感じなくなってしまう。

 白が黒に塗りつぶされてしまうかのように現代人は仕事という呪いにかけられて自分の好きなことをずっと我慢している。そんなことでいいのだろうか、と思うが……そうは言うものの仕事しないと食べることすらままならないわけだから仕事せざるおえないのだ。


 長時間、仕事にさらされているものの、幸せな時間というのは存在する。


 それらをしっかり自覚することは大事で、そうすることによりメンタルに過剰に負担をかけることを避けることができるのかな……とボクは思っている。

 それでもしんどいようならそれはもうかなり心が疲弊しているので、しばらくは好きでもない仕事など一切やらずにとにかく自分の好きなことだけをして心を休めるべきなのだ。


 鬱病(うつびょう)で会社を休職している時に嫌味を言われてしまうという話をちょくちょく見かける。


 本当か嘘か、真実の程は分からないが、もし本当だったとしたら嫌味を言う方もかなり心が疲弊しているのだろう。大体、社会の仕組みそのものがすでに耐えられない構造になりつつあるのだから『働き方改革』などと口だけで何もしないのはいい加減にして、早めに実質的な構造の改革を勧めてほしいものである。


 仕事をしないわけにはいかないし、自分の好きなことばかりして生きられるわけではないことはよく理解している。


 だけど……

 せめて世の中の楽しいことを『楽しい』と感じることができるぐらいの余裕がほしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ