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引きこもり賢者のゲームダンジョン攻略  作者: 古流 望
01章 新しい人生始めました

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09 みんないい人


 「こんにちは、カレンさん」

 「は、はじめまして……」


 ダイちゃんに引っ張って行かれた先には、三人組がいた。連れていかれたのは街の外の門の前。ここが集合場所になっていたらしい。いきなり引っ張って連れてこられて、街の外で集合とか。ダイのおバカは一回蹴りを入れておく方が良いかもしれない。


 最初に声を掛けてくれたのは、とんでもないイケメン。美男子。グッドルッキングガイ。

 大輔比で三割増しぐらいは格好いい。モデルかアイドルでもやってそう。

 声も少し低めでイケボだ。耳に心地いい。低音が安定している声って、なんでこう聞いていて心地いいんだろうね。声優になれば人気声優になること間違いなしだよ。顔と併せれば、俳優でもやっていけるんじゃないかな。

 思わず緊張してしまったのは、仕方ないと思う。


 「こいつは、パーティーのタンクで、サブリーダーのケイオスだ。前衛で盾役。守りの要だな」

 「どうも、カレンです」


 ダイちゃんがケイオスさんを紹介してくれた。お前、偉いぞ。褒めてやろう。

 たまにはいいことするじゃないか。


 「そんでこいつが、ヒーラーの☩ミカエル☩だ。主に後衛で回復と補助担当」

 「ども」


 名前を教えてくれたのは良いが、ミカエルさんと呼べばいいのだろうか。ウィンドウに表示されてるけど、名前の前後の記号は読めない。なんでこんな記号付けてるんだろう。お洒落かな。

 茶髪で、司祭服というのだろうか、裾の長いシンプルな服を着ている。貫頭衣ってやつかな。灰色で、とてもダサ……簡素な服装。

 まあ、顔は普通かな。大輔比なら80%ぐらいだろう。大輔の方がちょっとだけ男前。

 ただ、背が高い。百九十ぐらいありそう。すらっとしてるから、パっとみた雰囲気だけは格好いい。

 あと、無口なんだろうな。頭を下げて挨拶してくれたので、こっちも返しておく。ぺこり。


 「それからこいつが、魔法使いのジョージ三世。メインのダメージディーラーで、魔法系の攻撃はこいつが主担当」

 「このパーティーのイケメン担当、ジョージ三世だよ。よろしくねぇ」

 「ども」


 ジョージさん。チャラいというのか、柔和というのか。雰囲気が軽い感じがする。陽のひとだな、多分。私とは割と合わないかもしれないが、大丈夫だろうか。苦手なタイプではある。三世ってのも意味が分からないし。誰のひ孫なんだろう。アルセーヌの怪盗とか?

 ただ、ずっとニコニコしてるのが好印象かな。やっぱり仏頂面されるぐらいなら笑顔が良いよ。それだけで、微妙な顔でもマシに見える。っていうのは失礼かな。

 背は平均ちょい下ぐらいか。体型は細身だし、顔は……まあまあ。こういうタイプが好きな人も居るんじゃないかな。うん、悪くは無いと思うよ。ガンバ。


 「で、俺は物理アタッカー担当。もう一人斥候役が居るんだが、今日は都合が悪いとかなんとかでゲームにインできなかったんだ。みんな、こいつが俺の幼馴染。カレンだ。初心者も初心者だが、悪いやつじゃないからよろしくな」


 一応、もう一回頭を下げておく。ぺこり。


 「カレン、パーティーってのは分かるか?」

 「知らない」


 赤い帽子でおひげ生やした配管工の人のゲームなら、パーティーと名のつくゲームが有る事は知ってる。

 一般的にパーティーって言えば、みんなでわいわい楽しく飲んだり食べたり遊んだりするものじゃないかな。

 勿論、そういう極ありきたりの意味でパーティーという言葉を使っていないのは雰囲気で分かる。どうせゲーム用語とかなんだろう。知ってる知ってる。

 で、パーティーって何よ。


 「このゲームは、複数人で組んで戦うシステムが有るんだ。パーティーシステムって言う。上限は五人まで。パーティーを組んで戦うと倒した敵の経験値なんかが等分されるし、パーティー同士だけで使えるパーティーチャットなんかが使えるようになる。パーティーを組んでないと使えないスキルもあるかな。あと、マップでお互いの位置が分かるようになる」

 「へぇ」


 多人数プレイ専用システムか。そういうのが有るんだね。大勢で遊ぶから、パーティーか、なるほどなるほど。大分把握したよ。

 いやあ、私の理解力の高さに、我ながらほれぼれしてしまうわ。


 「お互い得意分野を分担し、役割を分けることで効率的に戦うことも出来る。盾役が敵を引き付けておいて、攻撃役が殲滅する。ってな感じでな。回復役や魔法使いは防御が低いことも多い。魔法が利かない敵がいたりもするし、素早い敵と硬い敵じゃ通用する攻撃も違ってくる。得意分野をお互いに活かし、苦手を補い合う為に助け合うのがパーティーってやつだな」

 「へえ」


 私はどの役割にも合わなそうだけど、良いんだろうか。

 良いんだろうな。居ても居なくても一緒の、おまけが私だ。でも大丈夫。世の中には、おまけの方がメインになってしまっているものもある。


 「まあ、他のことはおいおいとして。取りあえずトレーズまで移動することにしようぜ」

 「えっと、よろしくお願いします」


 私が挨拶すると、口々によろしくと返事を返してくれた。

 うん、みんないい人っぽい。好印象だ。



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