05【陽】神ポジション確保、陰キャ史上最強の安全地帯
新学期といえば――そう、体育館での朝会。
ほとんどの学校で一時間目にやる恒例行事だろう。
で、今。去年の担任だった先生が入ってきて、元気よくこう言った。
「はい、じゃあ席順のまま廊下に二列に並んで!」
……はい出ました。お決まりのやつ。
陰キャ的にはここからが本番だ。
いつもなら「前の席に誰がいたっけ……?」と必死に思い出し、そいつを探して後ろにつく。
あるいは、廊下の後方で“観察モード”に入り、人の流れを見てからこっそり混ざる。
だが今年は違う。俺の席は――廊下側の一番後ろ。
つまり、最初から定位置確定!
迷わない! 並び順でテンパらない!
陰キャ史上最高にイージーモード。
しかも、一年間ずっと俺の後ろに人はいない。
陽キャどもに挟まれて「俺がいるせいで会話止まってね?」とか
「なんかバカにされてね?」とか
無駄な被害妄想を抱かなくて済むのだ。
これ、控えめに言って神ポジション。
「なあなあ、一番後ろに行こうぜ。……いや、でも今日はマズいか?」
「いいっていいって、どうせバレないだろ」
「………………」
(○ね‼ お前らガキか!? 先生の言うことくらい守れ陽キャが!)
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