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隣の席の美少女だけ、俺の“無自覚最強”を知っている  作者: ITIRiN
佐々木の叫びと“ひーくん呼び”解禁

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75【陽】スマホを人質にされた結果――彩乃呼び解禁!

「ということで私はそろそろ会議に向かう準備をしなければいけないのだが、他に何かあるかい?」


そう校長が言ってきたので俺は帰る前にちゃんと言いたいことを全部言っておこうと思い、その場で立ち上がってから――。


「今回アンタがとった行動が正解だとは思っていない。思ってはいないが……被害者と加害者の両方を救いたいという点だけで言えば助かった。ありがとう。それと話も聞かずに一方的に怒鳴り込んだことは謝罪する。……すいませんでした」


「あはははは、イチが自分から謝るなんて珍しい……というのは冗談で。私も最良の選択だったとは思っていないし、イチが怒りたくなる気持ちも分かる。だが大人を頼ったことは正解だ。だから今後もまずは私に相談してくれ。(いや本当に相談してくれないと私のクビが飛ぶんだからね。まったく恐ろしい子だ)」


「じゃあ次からはちゃんと話し合ったうえで、どうしても納得いかなかったら首を切って殺すわ」


「おー、怖い怖い。一生のお願いだから早く君の手綱を握ってくれる彼女を作って私を安心させてくれ」


(……また余計なこと言いやがった。さっさと帰ろ)


「そろそろ帰るから俺のスマホ返してくんね?」


「えっ? あー………」


(おい、なんで俺のスマホとこっちを交互に見る。どう考えても俺のだろうが)


すると佐々木が意地悪な笑みを浮かべながら――。


「私に一之瀬君のL○NEを教えてくれたら考えてあげなくもないよ?」


「別にいいけど、なんだよ考えてあげなくもないって」


(って、今はロック解除されてんのをいいことに勝手に弄ってるし。……俺の友達なんて自分のサブ垢入れても16人しかいないんだけど。まあ別に見られて困るもんはねーけどさ)


ちなみに仕事関係は別のチャットアプリなのでセーフである。


「登録完了っと♪」


「よし、じゃあ返せ」


「話は変わるんだけどさ……これから一之瀬君のこと『ひーくん』って呼んでいい?」


(ひーくん? ひー、ひー……あー、“陽太の陽”か。くっそ、妙にしっくりきやがる)


「ひーくんでも何でもいいからスマホ返せ」


……実はけっこう気に入ってたりする俺はそう返した。

すると佐々木はさっきの意地悪顔とは打って変わって、頬を赤く染めながら――。


「じゃっ、じゃあ……これから私のことは、あ、彩乃って……うぅぅ」


(なにこの可愛い生き物。頭なでたい、頬ムニムニしたい、抱きしめたい‼ ……やったら俺が犯罪者だから絶対やらないけど!)


「……彩乃、スマホ返せ」


「はっ、はいっ! ……ど、どうぞ」


(女子の下の名前を呼ぶなんて何年ぶりだ……いや、倉科以外と話したのが何年ぶりかも分かんねーわ)


「なんだかいい雰囲気のところ悪いのだが、ちょっといいかい?」


「なんだよ。俺はそろそろ帰りたいんだが」


「折角今日に合わせて調整したというのに、その言い方はないだろ。ほら、鍵を渡しておくから、あとは自由に使ってくれ」


そう言いながら校長が家の鍵を三つ渡してきた。俺は受け取りながら――。


「サンキュー。念のためもう一回聞くけど、家具とかは全部揃ってるんだろ?」


「ああ、家具家電食器類は全部揃っている。もちろん君のご要望通りベッドは全て新しいものに替えてある。シングルを二つだけだがね」


「なら当分はありがたく使わせてもらうわ。――ってことで、彩乃、じゃーねー」


「えっ⁉ う、うん。じゃ、じゃあ……ね?」


(……あれ? なんで俺、自然に“彩乃”に『じゃーねー』なんて言ってんだ? ……完全に“特別扱い”じゃねーか)

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