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隣の席の美少女だけ、俺の“無自覚最強”を知っている  作者: ITIRiN
修学旅行で揺れる心、迫る好きバレ

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65【陽】機上の告白未遂

昨日の打ち合わせが終わったあと、L○NEを確認すると倉科から「折り返し電話して!」ときていた。仕方なくかけ直したら、

「明日は一緒にどこか行こう」だのなんだの言ってきたので、遅くまで寝たいし仕事もしたい俺は、適当な理由をつけて全部断った。


結果――


『じゃー、もう帰りの飛行機のチケットはよーくんの分も私達が先生から貰っておくから! この馬鹿‼』


と、なぜか怒られて電話を切られた。意味分からん。






そして今現在、飛行機の座席は 俺(窓側)・佐々木(真ん中)・倉科(通路側)。

案の定というか、佐々木は疲れていたのか俺の肩に頭を乗せてスヤスヤ眠っている。……いや、俺が寝たいんですけど?


何度か倉科に助けを求めたが完全無視。仕方なく痴漢扱いされないようそのまま放置し、右手だけでPCをカタカタ叩いている。……一応ビビりながらも毛布は掛けてやったけど。


(にしても、なんで女子の髪ってこんなにいい匂いすんの? しかも髪以外からもふわっといい香りするし、寝息は可愛いし、顔はエロかわいいし、二の腕にあたってる色んなものがやたら柔らかいしで、情報量多すぎんだろ)


最初はそんなことを思っていたが、不思議と集中してPCを打ってるうちに落ち着いてきた。……落ち着いたってことにしとこう。


「(ねえ、今なにしてるの?)」


小声で倉科が話しかけてきた。佐々木に気を使ってるらしい。俺も同じくらいの声量で答える。


「(やっと喋ったかと思えばそれか。……勉強)」


「(ふーん……。結局、昨日は誰と何をしてたの?)」


「(一人で散歩)」


「(じゃあさ、今よーくんに彼女か好きな人っているの?)」


「(いない)」


「(ほんと? 嘘ついたら、よーくんと校長先生の件ぜーんぶ学校中にばらすからね)」


「(……好きな人は、いるかもしれない)」


「(へえ。ちなみにどんな人?)」


「(見た目は……超可愛くて。たぶん、超いい人で。……それ以上は知らん)」


「(それって彩乃ちゃんのこと?)」


「(……うん)」


「(なんで好きになったの?)」


「(多分……超いい人で、超可愛くて……。気づいたら、超好きになってた)」


「(告白する気は?)」


「(……お互い、まだ相手のことよく知らないのに “取り敢えず付き合う” とかしてすぐ別れるとか、意味分からんし嫌だ)」


「(じゃあさ、もし彩乃ちゃんから告白されたら……どうする気なの?)」


「…………」


その沈黙を破ったのは、機内アナウンスだった。


『この飛行機は、ただいまからおよそ20分で○○空港に着陸する予定でございます』


俺はため息をつき、小声で。


「(おい、いい加減この佐々木どうにかしてくれ)」


大人しくゲロったからなのかどうかは知らんが、少なくとも倉科の機嫌は戻ったらしく、佐々木のことを引き取ってくれた。


だから俺はスマホで10分後に目覚ましをセットし、イヤホンを耳に突っ込む。


……寝たフリしとこ。心臓がうるさすぎて、眠れる気はしないけど。

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