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256【明】姉弟無双、再起動
彩乃ちゃんの方は、これで取り敢えずOKっと♪
そう心の中で一人呟きながら、私はスマホの通話を切ると同時に、再び通信用機器の電源を入れ、よーくんとの通信を再度繋げた。
「それじゃあ、久しぶりに私達、姉弟の凄さをみんなに見せつけちゃおっか♪」
『見せつけるどころか……宣言通り、このクソ競技の関係者全員を、絶望の淵まで叩き落としてやるよ』
「うんうん♪ それじゃあまずは、校庭でこの生中継を見ながら、よーくんのことを好き勝手言ってくれちゃってるみんなの度肝を、抜いちゃおっか?」
『ふん……余裕』
私の挑発じみた言葉に対して、よーくんがぶっきらぼうに返してきた直後。
片耳に付けているイヤホンを通して、風を切る音が聞こえてきた。
(よしよし。この感じだと、素直に再スタートを切ってくれたみたいだね。
そしたら取り敢えずは、中継カメラの撮影範囲内に、よーくんが来るのを待ってと)




