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隣の席の美少女だけ、俺の“無自覚最強”を知っている  作者: ITIRiN
交錯する想い、後半5㎞

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253【陽】もう一個の鍵は、姉が持っている

逆に彩乃は一瞬で理解したらしく、若干唇の両端が吊り上がっている。


(あ~、性格の悪さが滲み出てる彩乃も可愛い。あと今日の体育祭メイクも可愛い。あの目の下に貼ってる星のシールめっちゃいい。特に後者二つに関しては、写真撮ってそれをスマホのロック画面にしたい)


なんて考え事をしていると、イヤホンを付けている右耳越しに、明日香の息を吸い込む音が聞こえ――


『よーくんが人前でそんならしくもないことを言えたってことは、もう既に半分は疑似ゾーンに入れてるみたいだね。私は許可を出した記憶がないけど』


疑似多重人格改めキャラ変彼氏だが、これは基本、俺の頭の中にある鍵と引き出しを使うことで、かなりの数の人格を自在に演じ分けていたりする。


しかし一つだけ、自分の頭の中にあるものなのにも関わらず、己の意志だけでは絶対に開けられない引き出しがある。


それが今使おうとしている疑似ゾーンなのだが、これは他の物とは違い、鍵・引き出しともに二つ存在する。


そして俺の頭の中にあるのは引き出しが二つなのに対して、鍵は一つのみ。


「早くもう一個の鍵を開けろ。つか、いい加減鍵寄こせ。いつまでお前がそれを持ってるつもりなんだよ?」


『あら、お姉ちゃんに向かって、そんな乱暴な言葉を使ったりしちゃっていいのかな~?』


「ふん、今の俺ならお前に頼らなくても、一位くらい余裕で取れるつうの」


実際のところ、余裕なんて一ミリもない。


しかし彩乃が作ってくれた怪しい飲み物に加えて、半分とはいえ今の俺は疑似ゾーンに入っているため、かなりギリギリになるであろうが、一位を取ることは可能である。


その為、久しぶりに人前で姉面してきた明日香に対して、強気で出てみたものの――


『あーあ、もしもよーくんがあそこで素直に反省できたのなら、後で彩乃ちゃんの写真を送ってあげようとおもったのにな~。もちろん、体育祭メイク&泣きぼくろみたいな星のシールを付けてる彩乃ちゃんのやつ』


「弟の分際で生意気言いました。あす姉の協力がなきゃ、正直一位を取るのはめっちゃキツイです。お願いします助けてください。あと写真もください」


『………自分で言っておいてなんだけど、なんか弟を他の女の子に取られたみたいで複雑な気分。やっぱり写真は無しにしようかな』


「今更何を言ってんだこのブラコン姉が。他の女に取られた云々を言うなら、もっと前に―――」

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