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隣の席の美少女だけ、俺の“無自覚最強”を知っている  作者: ITIRiN
交錯する想い、後半5㎞

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231【美】どうにかされるはずが、泣かれちゃいました

「ちょっと、私まだ“捨てられた”って確定したわけじゃないんですけど⁉

というか言い方‼

……あと、一之瀬君は一之瀬君で異性が苦手なのは分かってるけど、そこまであからさまに嫌そうな顔しないでくれる⁉

結構傷付く――ってほどではないけれど……えっ、えーと……こっ、怖くないから大丈夫だよ〜……なんて?」


さっきまであれだけ不安で押し潰されそうになっていたのが馬鹿らしくなるくらいには復活した私は、つい“いつもの調子”で喋ってしまった。


けれど、一之瀬君は――

ごく一部の女子にしか対応できないせいで、私の今の心情までは読み取れなかったらしく。


私の豹変に驚いたのはもちろん、

いきなり大声を出されたこと、

しかも“自分に向けられたこと”にもビックリしてしまったようで。


さらに、これまで散々積もりに積もっていた

恐怖・不安といった負の感情をギリギリで堪えていた心の器に、

私が勢いよくドバッと注いでしまった結果――


自分の感情をコントロールできなくなり、

ぽろぽろと涙をこぼし始めてしまった。


その光景を見た私は、思わず“小さい子をあやす”ような気持ちで声を掛けてみたものの――。


(やっぱり、小さい子と同じでこうなると“言葉だけ”じゃ落ち着かないよね〜。

でもここで、手を握るとか背中を撫でるとかしたら……完全に逆効果だよね)


(何より……あの彩乃の目。

さっき私が思いついたようなことを一つでもやった瞬間……うん、やめとこ。

想像すら危ない)


身の危険すら感じて思考を止めていると、

いつの間にか一之瀬君と手を繋いでいた彩乃が、

少し赤くなり始めた彼の目を見つめながら、優しい声で言った。


「ほら、私がひーくんの手を、こうやって握ってあげるから」


その様子を見た私は、


(あの子のことだから、てっきり真正面から“ぎゅ〜♡”って抱きしめると思ってたんだけど……

流石にそろそろ他の選手が来るって判断なのかな?)


なんて考えていたのだが――次の瞬間。


「他の人達が来ないうちに、そこの美咲を自分でどうにかしなさい」


「この状況でまだそんなこと言うとか鬼畜過ぎでしょアンタ……

って、ん、うんん?

どっ、どうしたの一之瀬君。そんな……私の上着の裾なんか引っ張って……?」

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