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隣の席の美少女だけ、俺の“無自覚最強”を知っている  作者: ITIRiN
中間地点の赤い糸

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229【美】その頃、美咲はⅣ

といった感じで――校内で今いちばん人気のある男の子の“彼女”をやっている、あの腹黒女が何の対策も取っていないはずもなく。

……で、ここで先程私が“強制疑似体験”させられた例の件に話が戻るわけだけど。


その前に、一之瀬陽太君という男の子がどういう人なのか――改めて思い出してみてほしい。


・基本、一之瀬君が仲良く話せる女子は彩乃と倉科さんの二人だけ。

・つまり彼は女子がかなり苦手で、女慣れしていない。上記二名を除いて。

・それなのに“彼女(彩乃)”に対する気遣いは、歌舞伎町No.1ホスト並みかそれ以上。

・でも、その本当の姿を知っている女子なんて、ほんの一握りしかいない。


つまり――

そういった女子たちは、今まさにこう考えているわけで。


『きっと一之瀬陽太君という男の人は、他の男子と違って、こっちがしてほしいと思っていることは何も言わずともすぐ察してくれるし、もし自分が付き合えたら、今カノ(彩乃)みたいに毎日がお姫様気分なんだろうな♡』


……なんて、頭の中お花畑全開な妄想を。


しかし、それこそが――

あの腹黒女こと佐々木彩乃という女の“恐ろしすぎる作戦の本幹”である。


というのも、私がさっきから“モテ神”のように褒めちぎっている一之瀬君の“女受け最強スキル”だが――


これはただ、異性への接し方を何ひとつ知らなかった彼に、彩乃が“自分好みに合わせて一から十まで”教え込んだ結果であり。

そんな男の子が“自然に対応できる異性”なんて、この世に一人しかいないのは当然のこと。


イコール?


何も言わずとも気持ちを察してくれる――なんて夢のまた夢。

むしろ、一挙手一投足に“前カノ(彩乃)”の影がちらついてウザったいと感じる未来しか見えない。

だってその仕草や気遣いを叩き込んだのは、全部その人本人なんだから。


ついでに万が一、一之瀬君が自分から他の女に浮気したとしても――

最初は上手くいっても、お互い“これじゃない感”という不満が積み重なって、長くは続かないのがオチ。


なんて、ひとりで佐々木彩乃という“末恐ろしい悪女”について思い巡らせていたら――

あっちはあっちで勝手に盛り上がっていたらしく。


その流れで彩乃の視線がふとズレ、たまたま私と目が合った瞬間。

何かを察したのか、一旦今回の件を締めにかかった……と思いきや。

もちろん、あの子がただで終わらせるはずがない。


彼氏の心の声は簡単に読んでみせるわ、相変わらずSっぽさ全開だわ、

最後まで抜け目なく“自分だけの一之瀬君作り”を推し進めてくるわで――


『はい、よくできました♪ えらいえら〜い♡』


(極めつけは飴と鞭の使い分けですか。しかもわざと私に見せつけるみたいに彼の頭を撫でちゃって。

そんなあからさまに

「もう二度と私の彼氏に変なちょっかい出さないで。というか出してもムダだから」

みたいな目を向けなくても分かってますっての)


(……んぅ〜……でも、ちょっとだけでいいから“色んな意味で可愛くなってる”であろう一之瀬君の顔を見た―――っ⁉

んでもないです)

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