13【陽】自己紹介という地雷イベント
自己紹介。
それは新学期の開幕と同時にやってくる、陰キャにとって最初のクソ迷惑イベントである。
普通なら学年が上がるにつれて発生率は下がっていく。
……はずなのに!
去年までの担当がいきなり違う先生に変わったりすると――
「んじゃ、今日はみんなに自己紹介してもらうか」
などと平然と抜かす教師が出てくる。
(そんなことどうでもいいから黙って授業しとけ馬鹿が! あとついでにプリント配って退場しろ!)
もちろん俺の心の声が届くはずもなく、先生は黒板に「自己紹介で話すことリスト」を書き出した。
・名前
・得意科目
・部活
・趣味
(出たよ、“趣味”。陰キャにとって最大難易度の項目。ゲームって言えば「何やってるの?」って根掘り葉掘り聞かれるし、スポーツって言えば『じゃあ結構運動神経いいんだ?』って勝手にハードル上げられる。……いや俺、運動神経に自信なんて一切ないから!)
さらに「部活=趣味」なんて答えようものなら、勝手に「そんなに上手いのか?」と期待される。
→ 結果、地獄。
だから俺は常に避けてきた。
……そして安定の結論にたどり着く。
(ここは――“読書”でいきます。……いや、“安定”って要は無難ってことだろ)




