07【陽】帰りのホームルーム、静かに去れと言われても無理です
「あとは特に話すことはないから、ちょっと早いけど終わりにするか。じゃあ石原、帰りの挨拶よろしく」
「えっ、俺っすか?」
「いいから早くやれよ~、誉」
「誉、早く早く」
(……相変わらず凄いなアイツ。今のふざけヤジは全部、周りの男子のものとはいえ、この数時間でどうやったら“サッカー部にいそうなヤンキーじゃないけどヤンキーっぽい人種”と仲良くなれるんだよ。まあ、俺の嫌いなタイプだからどうでもいいけど。……つか早くしろ)
「起立、さようなら」
「「「「「さようならー!」」」」」
「………………」
「はい、他のクラスはまだ終わってないから静かに帰れよ」
あー、終わった終わった。
新学期初日とか関係なしに、毎日午前授業でいいのに。
そんなことを考えながらラケバを背負い、同じ部活の友達・健太がいる隣の教室前へ向かう。
けど担任が言った通り、どこのクラスもまだ帰りの会の最中っぽい。
仕方なく廊下でスマホをいじりながら待機することにした。
(さっき静かに帰れって言われたばっかなのに……うるさっ。誰か先生に怒られねえかな~)




