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お好み焼き(豚玉)⑤

《空想繁華街マテルベノンナ》

《非公開エリア裏通りfiori per dio前》

 

 『あれ?うーくん店先でどしのヨ?』

 笑顔で店先に立っているウーにドクは訊ねた

『…………………………♪』

『ナルホド?お店の中改装するって言ってたから外でレモネード売ってるわけダ』

 首を縦に振りウーは頷く

『でもさ?ここってほとんど人来ないじゃん、売れてる?』

 次は首を横に振るウーであった

『だよね、趣味みたいな感じでやってるとはいえこれではウーくんが可哀想だ私がひとつ買ってあげよう!!』

『…………!!!!』

『あ、ごめん財布持ってないや……レモネードは貰うけどまたツケといてw』

『……………』

 悲しそうな顔をするものの律儀にレモネードを準備するウーを横にドクは。


『おーーーっい!!マスター!!いるっウ??』

『後どのくらいで終わるの改装って言ってたけど!!』

 ドア越しから聞こえるのは金属を叩く音に異様な熱気が伝わってくる中、その音の中にマスターの声が聞こえた。

『……………………!!!!!!』

 耳を済ませるドクがもう一度

『なぁーにぃー!!聞こえな〜イ!!』

『アトスウジツダ!!!』

『え??チョコミント???』

『あと数日だ!!何がチョコミントだ!!』

 恐らく扉の前に立っているのであろう声が近づいてきた。

『まったく、キミのそのチョコミントに対する執念もっと別の方へ向けてみてはどうなのだろうか』

 何故か照れながら頭を搔くドク

『一切何も褒めてないからね』

 扉越しに指摘するマスター

『所でマスター以外に誰か作業してるの?めちゃくちゃ奥で轟音が響きっぱなしだけド?』

 笑いながら扉越しに問いかけるドクにマスターが答える。

『今日は鉄焔に来てもらっている、元々鉄板を頼んでいたので設置までお願いしてるところだ。』

 

 天魔あめま 鉄焔てっか

ドワーフの様な姿をしていてマスターやドクにこの店を譲った本人、本名は別にあるらしく長いし発音が面倒らしく今の名前を名乗っているらしい。

 マテルベノンナに居る数少ないVTuberでは無い存在なのだが本人は色んな配信を観たりしている。


『てっちゃーん!!暑くないかーい?レモネードいるゥ!!』

 扉の外から鉄を叩く方へと声をかける。


『なんだ!ドクか!!それはいいからウーに頼んで酒冷やしといてくれ!!終わったらそれで一杯やる!!マスターにツマミも作ってもらうからよ!!』


 作業の手をとめず鉄焔が答える、大の酒好きらしくよくドクが夜更けに店に来るとカウンターで、酔いつぶれて寝ている。

 マスターが扉の前でブツブツ独り言を言い始め

『それくらいかまわんよ、良い肉が入ったので鉄板焼きでもしようか、酒のつまみか……。』


『とりあえずレモネード飲みならが私もお店入るの待ってるよ、ウーくんおかわリ』

やれやれとい顔をしながらウーはドクに2杯目のレモネードを渡すのであった。


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