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ストロベリーショートケーキ【終】

気がつくと果実は氷の世界から先程までいた店内に戻ってきたようだ。


そして目の前に土下座する面々。


『いやぁ、ホントごめんまさかのまさかで最後の詰めで店主がやらかすとは、ホントに予想できなくテ……。』


ニコニコしてたはずのドクさんが半泣きで土下座をしていてその横でウエイターさんも首を縦に振りながら必死に謝っていた。


『私もウーくんも謝ってるし、ほんっとごめんね!!』

『あ、言ってなかったねウエイターだからウーくんね、これからも仲良くしてあげてネ(´>ω∂`)☆』


溜息付きながら果実が声をかける。


『ドクさん良いですよ、世の中トラブルてのはいつでもあることですから?ほら?ウーさんも頭上げてください。』


半泣きの2人を眺めながら果実は優しく対応した。


しかし


『でーもーでーすーよー?』

『2人がこんなに謝ってるのに店主さんは何をなされてるのですか??』

『さっきの女の子じゃないですけど、私だって怒りますよ?』


店の奥からバツが悪そうに店主の声が聞こえた。


『いやっ、ホント済まないとは思ってる!!』

『喜んでもらおうと頑張りに頑張ったのだがどうやらまた空回りしてしまったようだ……ほんとに済まない。』


相も変わらず姿を見せない店主に果実は苛立っていた。


『謝罪はわかりました、ならせめて姿見せてくださいよ?なんでずっと出てこないのですか?』


そういうと店主の声色が明らかに焦りに変わった。


『いや、それはな?配慮というか?驚かせないようにと言うか?』

『キミのことを思って当訳でな?顔を見せないのは申し訳ないとは思ってるんだぞ?』


その時どこからか電子音が聴こえた。


音の方を見つめると、うーが見た目に似合わないゴツゴツした端末を操作していた。


『うわ、なんですかそれスマホですか?』


思わず果実もドン引きしながら聞くと、うーが操作している端末から先程の少女の声が聞こえた。


『あー、もしもし?果実ちゃん聞こえる?』

『さっきはどうも、たまに誰かしら経由で連絡するからこれからもよろしくね♪』

『さてさて、話は変わるけど犬っころ?今回の落とし前は高いからね?覚悟しなよ?』


ドスの効いた威圧を受けながらも店主は答えた。


『お前さんに貸しを作るとあとが怖いしな、果実くんへのお詫びとしてちゃんと改めて饗そう。』


しかし、少女は小悪魔のような声でさらに畳み掛ける。


『あっれれー?誠意が足りないんじゃないですか?』

『果実ちゃんが顔を見せてと言ってるのに見せないまま終わらせるんですか?店主クンはー?』


店の奥からとてつもなく深いため息がきこえた。



『わかったよ…仕方がない……。』

『果実くん?頼むからびっくりしないでくれ。』


声が近づき今まで姿を見せてなかった店主が果実の前に現れた。


『え……?』

『エッエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!』


奇声が、店内に響き渡った。


大きな声にかき消されながら店内に2種類の声と音が同時に発生した。


『happybirthday&ようそこマテルベノンナへ』

少女が果実祝う声。


ピロリンッ

今度はドクの持つ端末にメーッセージが届いたようだ。


『おや?調査団に依頼?』

『なになに?行方不明のVTuberを探して欲しいとナ?』


そうこうしてると果実がまだ叫ぶ。


『これどういうことですか?』

『え?店主さん??え???』


『まぁ?なんだ?改めて作ろうか?ストロベリーショートケーキ?』


果実がさらに叫ぶ。


『食べたいけどいまはちがぅう!!!』







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