表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/55

37

 割れてしまったコーヒーカップを片付けてから、しずくはいつものようにのぞみをモデルにしてのぞみの絵を描き始めた。

 でもその日のことをあんまりのぞみは覚えてはいなかった。

 のぞみの頭の中はめぐみのことでいっぱいだったからだ。(しずくはいつも通りのしずくだった。そのことだけはしっかりと覚えていた)


 森が紅葉し始めて、その美しい赤色や黄色を見つめながら季節の変化は本当に早いものだとのぞみは思った。

 のぞみは紅葉の森の中をいつものように愛車の真っ白な自転車に乗って走っている。

 服装は変化をした。いつもの白いパーカーと白いミニのハーフパンツではなくて、のぞみは赤いコートを着て、白の上着とラクダ色のハーフパンツをはいていた。

 自慢の長くて細い足には黒のタイツを履いている。

 世間ではアイドルで言うところの世代が一つ進んでいた。そんな情報を事務所から受け取って時間は残酷だなとのぞみは思った。

 冷たい風が森の中に吹いている。その風の中には数枚の落ち葉が舞っていた。

 しずくの家につくとしずくはいつものように家の外にいて、そこにある切り株の椅子に座って秋の真っ青な空を見ていた。

 しずくは亜麻色のコートを着ている。ゆったりとした青色のズボンを履いていて、足元は皮のサンダルだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ