表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/55

17

「森に来る前はどんな絵をしずくさんは描いていたんですか?」とパンをかじりながらのぞみは言った。

「人物画がほとんどだった。あとは静物画のデッサン。でも昔から風景画も描いていた。街の風景ばかりだったけど」パンにバターを塗りながらしずくは言った。

「君はどんな歌を歌っていたの? アイドルになる前のころはさ。どんな歌を歌い、どんな歌を聞いていたの?」

「そうですね。基本的には練習曲ばかりでした。比較的早い年齢でデビューはできたし、本当にありがたいことに応援してくれるファンのかたもいてくれました。その期待に応えるために練習ばかりしてました。好きな音楽と言うよりは必要な音楽ばかりを歌っていましたし、聞いていました」真っ赤なトマトを食べてからのぞみは言う。

「グルーではなくてソロというのは珍しいの?」しずくは言う。

「珍しいと思います。基本的にはアイドルはグループです。私にもグループを組むお話はありましたけど、事務所とマネージャーさんがお断りをしました。理由はそのほうが私のためになるとそう会議で判断をしたからだと思います」

「君はアイドルと言うよりはシンガーだと僕は思う」としずくはとても嬉しいことを言った。

「ありがとうございます。すごく嬉しいです。でも私の歌はシンガーと言えるほど力はありません。曲も自分では作れませんし、私はやっぱりアイドルなんです」

「君の声は天使の声だと思う」とのぞみをじっと見つめてしずくは言った。

「どうしたんですか? きゅうにたくさん褒めてくれて。なんにも出ませんよ」と顔を真っ赤にしながらのぞみは言う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ