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あるのは魔法だけ  作者: もちぞう
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ソフトクリーム

 俺はアキラ、転生者だ。貴族の屋敷の洗濯を手伝って暮らしている。毎日なんて、貴族だけだからこそ暮らせる。賃金は毎日銅貨5枚だ。シミ一つないきれいなシーツに仕上げなければならない。貴族がベッドでご飯を食べてこぼしたなど、落ちないシミがついた時は新品と交換するわけだ。汚れたら下賜される使用人に。俺は得意の裁縫でワンピースを拵える。副業だ、臨時収入だ。



 飯は貴族様の残飯を食べる。食事代が浮く。ただそんなに美味しく無い。だが、俺が支えてるのは公爵らしく身分が良い。この前庭で洗濯してたら、一番下のお嬢様が話しかけてきたのだ。身分差があり過ぎて会話にならない、しかしながらなにがよかったのか、楽しそうだった。そのため晴れた日は様子を見に来るようになった。



 最近はもっぱら夏日だ。アイス食べたいな。作るか、牛乳に砂糖をちょろまかして、いや、買って作った。ソフトクリーム、まじ美味い。先代公爵様に見つかった。好奇心旺盛な人で俺の食ったものを食べたいと言ってきた。材料があれば出来ますよと言うと、材料を揃えてやって来た。何という早さ。



「ふふふ、冷気を纏っておるな、」ギルバート先代

「美味しいかは分かりませんよ?」

「其方のあのような顔を見て不味い訳がない!」ギルバート

「どうなっても知りませんからね!」

「むふふふ、どれ、ハム、うおーーー!甘い!そして何たる濃厚さだ!旨味が良い!」ギルバート

「では、私はこれで」

「待て待て、褒美を取らす、何がいい?」ギルバート

「砂糖を買える権利を頂ければと思います」

「そんなことか、いいだろう、アリスにも食べさせてやりたいのだがいいか?」ギルバート

「お嬢様ですね?大丈夫ですよ」

「よし!よし!驚く顔が見れるぞ!」ギルバート

「驚かなくても怒らないでくださいね?」

「む、そうだな分かった」ギルバート

「では、作りますね、」

「ああ、残りわずかか、わしもお代わりするかの、」ギルバート



「お爺様この白くてきれいな物はなんですか?」アリス

「ソフトクリームだ、」ギルバート

「こんな綺麗なもの食べていいのですか?」アリス

「いいんじゃよ、さあたべてみてくれ」ギルバート

「はい、冷たい!!甘くて溶けて無くなってしまいます!牛乳が美味しいです、もしかしてアキラが作ったの!?」アリス

「正解じゃ、」ギルバート

「凄い凄い!天才じゃない!」アリス


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