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駅で見たものは

作者: 恐怖怨霊

この話しは、私が実際に体験した出来事です。


今から、10年ぐらい前の事です。

私は高校卒業後、就職の為地元を出て神奈川に引っ越し、全く知らない場所で毎日仕事に追われ、忙しく過ごしていました。


半年しないぐらいで、神奈川で初めての友達も出来て休みの日は、殆んど遊び回ってました。


ある日、その友達から電話がかかってきて、

友達「もしもしー今時間大丈夫?」

自分「大丈夫だけど、どうした?」

友達「今週の土曜日コンパするけど来れる?」

自分「特に予定ないから行くよ!」

友達「了解!」

友達「時間はまた後でメールで送るからヨロシク!」

自分「わかった」


友達との電話が終わった後、自分は初めてのコンパなので、凄くワクワクしてその日は、あまり寝れないまま、朝を迎えてしまいました。


その日は眠いなか仕事を何とかこなして、仕事が終わったのが21時でそこから駅まで徒歩で向かい、ホームで電車が来るのを待ってました。


何気なく、周りを見てみると20代ぐらいと思われる女性の方が椅子に座っていたぐらいで、他に人は居ませんでした。

自分「今日は遅いから人あまり居ないんだろうなー!」

とな感じで考えながら電車を待ってました!


そうこうしてると、電車が来たので、電車に乗り込むと電車の中もそこまで人は居なくて、ガラガラでした。


自分は座れれば良かったので、普通に座席に座りました。

すると先程ホームで見かけた女性の方が、自分の目の前に座りました。

自分「周りいっぱい空いてるのに、何で目の前に座るんだろう?」

という事を考えながらも、徐々に眠くなってきたので、そのまま寝てしまいました。


どれくらい寝ていたのか、人に呼ばれる声が、聞こえてきました。

??「もしもしーもしもしー起きてください着きましたー!」

自分「んんー、何ですか?」

寝ぼけながら、答えると

??「ですから、貴方が降りる駅に着きましたよ!」

自分「そうですか、ありがとうございます」

と言って、寝惚けたまま自分は電車を降りて改札を出て家に向かって歩いてました。

そこでふとあることに気づきました。

自分「何で、さっきの人自分が、降りる駅の事知ってたんだ?」

自分「しかも声かけてきてたのって、一緒の場所で乗ってきた人だよな」

考えれば考えるだけ、怖くなってきたので、走って家に帰りました。


それからは、何事もなくコンパの日を迎えました。

コンパと言っても、友達から聞いた話だと、男2女2しかいないとのことだったので、緊張しないで楽しめるとその時は思っていました。


友達「それじゃ集まった所で乾杯」

自分「カンパーイ」

女1「カンパーイ」

女2「カンパーイ」


その後はそれぞれが自分の自己紹介をして楽しくお酒を飲みながら過ごしていました。


自分は目の前に座っていた、女1を名前を「えりな」と付け足してさせて貰います。

えりな「一つ聞いても良いかな?」

自分「どうした?」

えりな「貴方最近変わったことなかった?」

自分「変わったこと?」

自分「特に無いと思うけど?」

えりな「そう」

えりな「電車で何か無かった?」

自分「電車、、、そう言えばこの前、、」

自分はこの前の電車での出来事を思い出し、えりなに全てを話しました。

えりな「やっぱり」

自分「え?」

えりな「貴方見た時から、貴方の後ろに女の人がずっといるから気になっていたの!」

自分「マジかよ…」

えりな「ええ。後ろの女の人が駅の話を言ってたからもしかしたらと思って聞いてみたの」

自分「見えるの凄いね。お祓いとか出来たりする?」

えりな「私にそんな力はないよ」

自分「どうしたら良いかな?」

えりな「とりあえずお寺に行ってみるしかないかな。」

自分「わかった。ありがとう。明日にでも行ってみるね。」


その後あまり飲む気分でも無くなり、皆はもっと飲もうとか、次に行こうとか、言ってましたが、自分が帰りたいと伝えると嫌々ながらの、早めの解散となりました。

自分は皆とは、別の電車なので、改札でお別れをしてホームまで降りていきました。


電車が来て、電車に乗り込むとあの時の女性が隣に座ってきました。

自分「マジかよ。ずっと後ろにいて姿見せなかったのに、電車に乗ったら隣に来てしかも菅田見せるのかよ」

??「怖いですか?」

自分「え?」

自分「だって貴方幽霊でしょ」

??「そうですね」

自分「それなら怖いに決まってますよ」

??「そうですね」


何で幽霊が、普通に会話してくるんだ?

何かおかしくないか?

自分は、意味が分からない状態で頭が混乱してしまい悩んでいると

??「私は電車で自殺をしたものです。」

??「ただ、それを後悔していて同じような人を増やさない為に自殺をしそうな人をみかけたら驚かして、その気持ちを無くさせるのです。」

自分「それだと自分が自殺をしようとしていたと?」

??「最初見た時、そう思い一緒に電車に乗り込んだのですが、様子見ていたら、ただ眠たいだけだと分かり、起こした後に立ち去る予定でした。」

自分「じゃあ、何で取り付かれているんですかね?」

自分「そもそも、自殺した人はその場から離れられないですよね?」

??「そこは、私も分かりません」

??「ただ、取り付いてしまったのも何かの縁と思い取り付いていました。」

??「そしたら今回みたいなことが、あるから来て良かったと思いましたよ。」

??「取り付かせてもらってるお礼をしないわけも行かないから、今日は丁度良かったです。」

自分「申し訳ないが、言ってる意味が分からないんだけど。」

??「やっぱり気づいてなかったんですね。」

自分「どういう事ですか?」

??「さっきの人達、皆幽霊ですよ?」

自分「いやいや、1人は友達だし、女の子二人もちゃんと会話できてたし」

??「それもそうですよ!」

??「そもそもここの駅やお店の名前とか聞いたことありますか?」

自分「分からないけど調べたら出てくるでしょう。」

自分「…?出てこない…急に圏外になってるし。」

??「ここは、来ては行けない所なので、今から来る電車に乗ってちゃんと帰って下さい。サヨナラ」

自分「意味が分からない」

??「分からなくても良いこともありますよ。電車来ましたね」

自分「ちゃんと教えてください」

電車のライトで、意識を失い目を覚ますと、自宅に居ました。

目を覚まし携帯を見ると

コンパのある土曜日のお昼でした。


結局その日は、行く元気もなく友達に断りの連絡をして、1日家に居ました。


自分が体験したのは一体何だったのか?

あの女性は結局誰なのか?

分からないことだらけですが、一つだけ分かっていることは、あの女性が居なければ、自分は今この世には居ないと言うことです。



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