表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/79

スキルとは

ゲームやラノベなどで良く使われるスキル。

それが身につくと、いきなり達人になったり、翼も無くても飛べたり、他人から奪えたりと、様々だ。

作品によっては、ピンチのタイミングで逆転できるスキルが覚醒する。そんな御都合主義なのもあるな。ちなみに、私は御都合主義肯定派だ。

おっと話が逸れたな。



この世界におけるスキルの認識は、

  『神より与えられる愛の証』だ。


これには教会が流布している創世神話が関係している。


それにより、スキルは神より与えられる物とされている。

また、スキルの数とそのレベルの高さは、そのまま愛の大きさを表すと考えられている。

その神についてだが、名は無く、どのような姿なのかも伝わっていない。その為、色々な宗派が存在している。

しかし、スキルに対する教えのみは、一致している。


・・・バカバカしい。

自分はこの「愛されている証」という認識が、間違っていると言わざるおえない。


なぜなら、人はスキルを与えられる前から、そのスキルの片鱗は現れ、スキルが無くても努力次第で能力を身につけられるからだ。


更にスキルの数とレベルが愛の大きさを測る基準とされる為、何の罪もない子供が、10歳の儀式でいきなり人生が確定してしまうのだ。


そんなのは納得ができない。

できる訳がない。


昨日まで暴れん坊で、迷惑ばかりかけている問題児が、明日には英雄扱いになり、

昨日まで優しく、お年寄りにも気の配れる子が、罪人のように見下される。


たったスキルがハッキリしただけでだ。


・・・・・・・

・・・・


こういう考え方ができるのは、前世の記憶があるお陰だろう。正にゲーム、ラノベ、サブカルチャー万歳である。


しかし、この考え方は、この世界では少数派。

むしろほぼ無し、皆無である。


その最大の理由は、情報の不足だ。

この世界の情報の伝達は、基本、人の足だ。

行商人や旅人、教会の人や役人、傭兵。そういった人達が街や村を回った結果、伝えられるのだ。

伝えられる内容は、伝言ゲームの様に途中でネジ曲がり、正確性もあやふやで、時系列でさえ目茶苦茶だ。


そんな中で最も正しいとされるのが、教会からの教えだ。


本当に恐ろしい世界だ。


そして、その世界の常識が、「教会の教えは正しい」だ。

その教会の教えが、「スキルは、『神より与えられる愛の証』」なのだ。


では、私が考えるスキルとは何か?

スキルとは、単に才能の明確化だ。


あなたには、この分野に才能がありますよ。と、お知らせしているだけなのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ