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第2回 夏さん 生の苦しみの叫び
生の苦しみの叫び その1
死を意識した時、それは、生きる苦しみに目を向けるきっかけともなった。
いつからそう思うようになったのだろう、小学生くらいか。
子供の頃からぬいぐるみを抱っこするのが好きで、羊のぬいぐるみを大事に抱えていた。 好きに生きられた時はのびのびしていたのだけど、 学校に入ってからは苦手なことが多かった。
左利きだということで強制的に右利きに直させられたり
男らしさや女らしさという生まれた体の特徴で振り分けられる残酷さ
それに小学校4年生から教師の暴力。
卒業するまで3年間も続いた。
卑怯者だ、嘘つきだ、と繰り返されながらあざが残るほど殴られ、体育の運動を強要され、宿題の提出が遅いだとか親に夏休みの宿題を手伝ってもらっただとか、今思えば非常に些細なことであったと思う。
今も恨みが全くなくなったわけじゃないし、止めてくれなかった周りの大人たちも一切信用ならなかったし、あの時から死にたいと思ってたのだと思う。