表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/22

仕入れ

「一度本庄さんも出品してみたら?」

紹介者の友人の奥さんはしきりに勧めるが、


本庄にはまだそんな自信はない。ラフに

描くからこそ長続きするものだと思っている。

風景ばかりで人物画は皆無だ。


上海に上陸すると南站(南駅)から杭州へと向かう。

汽車のときもあればバスの時もある。

鉄道よりもバスのほうが格段に安くて早い。


杭州で乗り換えて義烏という町へ向かう。

1時間ほどで着く内陸の小都市だがこの町は


町全体が問屋の集まりになっていて、大規模な

マーケットが3箇所あり、最大規模の


国際商貿城は7階建ての大型ビルが10数棟も

S字型に連なっていてとても1日では見て回れない。


本庄は行きつけの鎖店へ向かう。価格を確認して、

でないと中国のこといつ何が起こるやらわからない、


で、その場で4000本を買い付ける。検品には

まる1日かかる。100本の束が90本だったり、

止め金具が壊れていたり、まともな100本などまず無い。


この日もまず最初に価格を確認する。日本で1本

400円で仕入れる鎖が4円だ。この店は1本でも


100本でも1000本でも価格は同じ。

数年前に初めてきたとき偶然見つけた店だ。


他は1000本以上で1本20円が最低で、

くたくたになって歩き疲れていた時、


ふと日本語が聞こえて日本人行きつけの店を

見つけることができた。なるほど1本4円は格安だ。


検品さえしっかりやればとこの店に決めた。

心配なのは価格変動だがこの数年変化はない。


それでもここは中国、心配なので上海に上陸

したらまず真っ先にこの店で買い付ける。


もしそうでなければ、又最初から他の店を

探さなければならないからだ。


日程はノービザの範囲の2週間。買い付けを

済ませれば1週間は丸まる旅ができる。

これが唯一の楽しみだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ