ハテノセカイ 1話
この作品はいろんな作品を参考にしてますので、パクリ要素の可能性もあります。そのことをご了承した上、ご覧ください。
なぜ、俺はこんなことになってしまったのか…
異世界に飛ばされるなど、超能力を使って戦うなど、そんな馬鹿げたこと、実際の世界に有るわけがない。
…いや、有ってはならない。
なぜ?
~3時間前~
「げっ…20点……」
俺は荒矢達也。一週間前にこの高校に入学したばかりの高校一年だ。
普段ゲームばかりしてるのでクラスメイトにオタッキーやらゲーム馬鹿やらよく言われていた。しかも正論過ぎて言い返すことも出来なかった。だって俺は勉強は出来ない、運動はできない、正真正銘のゲーム馬鹿だった。
「はぁ…自動販売機でジュース買うか…」
俺は東校舎の近くにある自動販売機に行った。
「えぇ…うそだろ…」
コーラやファンタなど、飲みたかったものが全て売り切れていた。
なんか今日はついてない気がした。しかたなく今日はお茶で我慢した。
「あ、オタッキーだw」
目の前には俺の友達の高町亮太がへらへらしてた。彼とは小学校からの幼なじみで休み時間はいつも俺をからかってくるめんどくさいやつだ。
「うっせぇな…人それぞれだろうが」
俺達は近くのベンチに座った。
「いやぁー…それにしても暇だよなー」
「亮太は気楽でいいよな…俺はテストの点数やばかったのに」
「お前よく、それで高校にいけたなw」
「いちいち草生やすな」
亮太はいつもへらへらした性格で細かいことはあまり気にしないおおざっぱなやつだ。勉強も運動も出来るから羨ましく思えてきた、この完璧人間め。
「なんか歩くのもめんどくさくなってきたなー、なんかこう…瞬間移動とか出来ないのかねぇ…」
「え、亮太お前厨二病だったの?」
「もしもの話だってのー」
(チャイムがなる2分前)
「やっば!!遅刻するって!!」
亮太と俺は猛ダッシュで教室へ向かった。
でも、確かに超能力とか使えるようになったらいいなと思えるようになってきた。
「ん?」
俺は立ち止まった。
「どうした達也?」
亮太が訪ねる。
「こんなのあったか?」
「いや、初めて見るんだけど…」
廊下の隅にあまりにも不自然なエレベーターがあった。
「新しく出来たのかな、せっかくだからこれ使って3階まで行こうぜー!」
「あぁ、それしかねぇよな」
俺達はエレベーターに乗り、3階へいくボタンを押した
「いやぁー、こんな便利なの出来てたんだな」
「そうだな、大分便利だよな」
「お、着いたみたいだな」
俺達はエレベーターを降りた。
「えっ?」
俺達は息を呑んだ、なぜならこの世の物とは思えない場所に来てしまったからだ。
「あれ?階間違えたかな…」
俺はエレベーターを開けようとした。
「開かない!?」
しかし、エレベーターは開かなかった。
「どうする達也?」
「んー…」
辺りを見回す。いびつな形をした花壇やペンキで塗られた背景などゲームの世界に来た気分だった。
「ん、看板があるぞ」
俺達はポツンとあった看板を見つけた。その看板にはこうかいてあった。
「ここは、ハテノセカイ」
ーーー続くーーー