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記憶の旅  作者: 時結莉黒
第1章
2/11

-始まり-

「…ら、そら!」


青空(そら)と呼ばれた少女は、苦しそうにベットから体を上げた。

「ここは…?」

「もぉ、心配したんだから…。」

 もう一人の少女は、ぎゅっとベットの上の青空を抱きしめたがそらは戸惑った様子でもう一人の少女を見ていた。


「あの…。あなたは誰ですか?」


「え…?そら…?」

「ごめんなさい…。何も覚えてないんです。自分の名前も、あなたから聞いてなんとなくそうかなと思うだけで。」

 ごめんなさい、と言い続けながらうつむき謝る青空に少女は

「っ!ちょっとごめん!」

 そういうと、少女は青空の額に手を当てると

潜入ダイブ


 少女の意識は青空の中に入った。


(どこ…、どこにあるの?)

 少女は自分の限界まで精神を集中させていた。

 (あった!)

 少女の瞳には黒いもやがかかっている場所を見ていた。

 (このもやは…?)

 少女がそのもやに触れようとした瞬間

 「邪魔をするな!」

 その瞬間、少女の意識は青空から離れた。

 

 「ぷはぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 「あの、大丈夫ですか?」

 息が上がりつつも、大丈夫と答える少女は

 「あなたも疲れてるでしょう?もう少し寝てて。」

 少女はそらのまぶたを閉じると、そのまま青空は眠ってしまった。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------

 「美紅みく青空そらは…?」

 美紅みくと呼ばれた少女が、青空そらの部屋から出てきた。

 「怪我は大丈夫みたい。でも…。」

 「どうしたん?」

 「記憶が…、記憶がなくなってんの!」

 「「はっ?」」

 「奏斗かなと皐月さつきどうすればいい…?」

 奏斗かなと皐月さつきと呼ばれた少年二人はありえないといった様子だった。

 「なに言ってんの?そんな訳あ…。」

 「そんな訳あるの!」

 急に大声を出され、とまっどった奏斗が見たものは必死に涙を抑えてる美紅の表情だった。

 「美紅、落ち着きなはって?ゆっくり事情を話してくれへんか?」

 そう言って優しく背中をさすった皐月は、とりあえず座らせた。

 美紅は、さっき青空が起きて、自らの名前すら忘れていたこと。青空の中の記憶にはもやがかかっており、触れようとしたとき「邪魔をするな」という声が聞こえたことを話した。

 「邪魔するな、か…。何の声やろ?」

「わからない…。」

うーんと二人はだまりこんでしまった。

そんな中、ガタッと立ち上がったのは奏斗だった。

「探そう!」

二人は唖然とした。

「青空の記憶にそんなことをしたやつ!探そう!俺たちの手で!」

「せや、せやな!探そう!」

皐月もそれに乗っかるように立ち上がった!今にでも飛び出しそうな勢いの二人を美紅は制した。

「わかった!わかったから一回座る!」

その声と気迫に身体を震わせた二人はおとなしく席についた。

「あたしだってね探しにいくのは賛成よ。でもね、今出発したってすぐに倒れるのが落ちよ。」

それは…、と言いながら口を尖らせながら話を聞く奏斗を美紅は睨みながら話を続けた。

「それに、青空だって体調も万全じゃないし、記憶がなくなってかなりストレスを感じてるはずよ?そんな中あなたたちは連れていこうって言うの?」

「「すみませんでした。」」

「なら良し。」

それから3人はこれからどうするかを話し合っていた。

------------------------------------------------------------------------------------------------------

(ここはどこだろう?)

青空が次に見た景色は、広い広いどこまでも続く美しい花畑だった。

「×××××!見て!」

「あらまぁ、××。うまく出来たのね。」

そこには、花かんむりを持った女の子と、真っ黒い格好をし、フードを被った女性が立っていた。

(あの人は一体?それにこの光景どこかで…?)

「あぁ、大好き、大好きな××。」

真っ黒い格好の女性は、女の子を抱きしめた。

すると突然、真っ黒い格好の女性がその様子を見ていた青空を見つけたようで、青空は目が合った


ように感じたが、フードの下には何も無く、ただただ闇が広がっていた。

「・・・・・・。」

真っ黒い女性はなにか青空に言ったようだが、青空はうまく聞き取れなかった。


そこで彼女の意識はその場から消えた。

時結莉黒(ときゆいりくろ)です、閲覧ありがとうございます。二話目投稿です。つたない文と内容ではありますが、楽しんでいただけると嬉しいです。

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