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作者: 松雲

 ある場所に終末論者が集まっていた。

 彼らは過去の文献や予言書を照らし合わせて終末を予測していた。

「我々の予測によれば明日のこの時間に世界は大混乱に陥り、一瞬で人類は死滅すると出ている」

「では、今すぐにでもこの事を世界に伝えなくては」

「いや、もう伝えるには遅すぎる。それに、言ったところで混乱が起きるだけだ。終わりの時まで安らかに過ごさせてやるのが優しさというものだろう」

「まったくもってその通り。こんな情報を知っているのは我々だけでいい」

 その言葉に集まった論者たちの誰もが納得したように頷いた。

 そして、論者の中で最も発言力のある男が次の話に移行した。

「それでは、次の議題に入る。――来週の集会の予定だが……」

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