詩 ドラマチック!猛犬ヒストリー 解読版
「あの速度は超えるべき存在」
「あの乗り物は打破すべき敵!」
毎日走っている犬
飼い主のいない犬
どうしてそうしているのか分からない
けれど ずっとはしっている
走り終えた後は 何かに吠えている
とても 一生懸命に 訴えかけるように
皆 不思議でたまらない
一体なにを しているのだろう
飼い主が いたころは そうじゃなく
とても 大人しい犬だった
自分というものを忘れたかのように
いつも ぼうっとしているだけ
それが どうして 急激に
突き動かされるように 走り続ける
最後の一日がくるまでに
ずっと ずっと 走り続ける
とうとう 寿命がやってきて
最後に倒れて 起き上がらない
けれど 苦しみも未練もないかのよう
お昼寝でも するかのように 安らかに眠って旅立った
ついに 判明しなかった
犬が走った その理由
世界の果てまで突っ走る そんな勢いなくなって
人々は少しさびしくなった
「いつもどこか遠くの仕事場にいく飼い主」
「困らせるから静かに見送ったけど、本当はついていきたいな」
「とても速い乗り物にのって、一体どこにいくんだろう」




