書評・はしやすめにおすすめ本を紹介します
箸休めに書評を書いてみました
★「1421:中国が新大陸を発見した年」・ギャヴィン メンジーズ 著 ソニーマガジン刊
小学校時に「コロンブスは未知への海に乗り出し、アメリカ大陸を発見。そこがインドだと思い、現地の人をインディアンと呼びました」という一文を読んでモヤモヤしたものです。
その頃ヨーロッパ人は天動説を信じ、世界は平らで海の端は滝のようになっていると信じていました。そんな危ないところに漕ぎ出すなんて勇者かバカですし、「そこがインドだと思い」ということはインドがあることは知ってたんじゃ、未知でもないよな・・・と。
そして50年後その謎が解けたのです。
コロンブスは地図を持っていて、航海日記にも「そろそろ陸地が見えるはず」と書いていた事、その頃乗組員がざわざしてきてあの「コロンブスの卵」のエピソードが生まれたことなどなど・・・
では誰が、世界地図を作ったのか?
これ「世界ふしぎ発見」で放送されました。ずいぶん前ですけど。それですぐ本を買って、なるほどと謎が解けた次第。
でも残念ながらウィキによると今ではこの本が偽史扱いだそうです。
★「一万年の旅路」ネイティブアメリカンの口承史 ポーラ アンダーウッド著 翔泳社刊
こちらの謎は人類がベーリング海を渡ってアメリカに渡った時、海の向こうに何があるのかどうやって知りえたのかという謎
ネタバレだけど、部族の中に「巫女」がいて透視でビジョンを観ていたらしいです。
これは口承史を文字に書き起こしたもので、部族の中には必ず語り部もいたのです。
学校で習った「稗田の阿礼」はこういう人。決して記憶力が良い人ではなく、一種の催眠状態で記憶していたことなどがわかりました。
そういえば昔アレックスヘイリーの「ルーツ」がベストセラーになりテレビで見た時に、同じようなシーンがありました。作者が自分のルーツを探してアフリカに行き、そこの語り部に質問するのだけど、彼の記憶はひとつの長い文のようなもので切り取って答えることができなかった。
そこで部族の口承史を聞くのだけど、夜になってやっと「クンタキンテが誘拐された」という部分が出てくるシーン。
★「ドロシーくちなしの謎」真珠湾攻撃を知っていた女 徳岡孝夫著 文芸春秋刊
彼女はアメリカ軍の暗号解読部署に勤務していて、最初に真珠湾攻撃に気が付いた人物。
当時ワシントンの日本領事館ではこんな緊張状態なのに歓送迎会をやっていて、この大事なテレックスに気が付かなかったのでアメリカ政府への報告が遅れ、ゆえに真珠湾攻撃は「スニークアタック」(卑怯な攻撃)と言われ日本はずっと汚名を着せられました
この人の戦後の人生がまさにドラマチック。どうしてこれをドラマにしないのかと不思議なくらい。戦後東京のデパートに勤務していたとか、習字や和歌などに精通とか読めば読むほど激動の人生を歩んだ女性だと感激。
★「1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝
ベアテ・シロタ・ゴードン著・平岡 磨紀子著 あさひ文庫
(「ベアテの贈り物」としてネットに載ってるようですが、こちらは廃盤みたい)
数奇な運命というのはこういうことでしょうね。人生のすべてが伏線になってつながっているノンフィクションです。
日本に招聘されたドイツ人音楽家の家庭で育ち、アメリカ留学の際に太平洋戦争になり、両親と離れ離れに、なんとか情報をつかみたくて通信社に入社、戦後日本の憲法を作った12人の一人としてまた、ドイツ憲法やドイツが堪能なことで日本の夜明けに貢献した人。戦時中異国の両親は無事だったのか、日本に来ることができ、はたして両親と再会できたのでしょうか?
ネットも電話もない時代、自分の力で両親を探すためにベアテがしたこととは。
★「西周夫人 升子の日記」 西升子著・ 川嶋保良著 青蛙房刊」
西周をご存知ですか?私は大河ドラマで知りました。
徳川慶喜に西洋の議会制度などをレクチャーし、大政奉還のキーパーソンの一人だった人。
どうして有名じゃないのか不思議なくらい。なんでもフリーメイソンの日本人第一号のメンバーともいわれていますが。とにかくもっと知りたくて本を探していたけど見つからず、代わりに奥さんの日記を読んだのですが、これがもっと面白い。やっぱり本はノンフィクションだなとつくづく思います。
冷蔵庫のない時代のレシピから、歴史年表で知っているイベントの裏のエピソードなど。
本来日記なのでメモ程度で感情含まれませんが、読みごたえがありました。
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よく、「歴史の陰に女性在り」なんて言われますが、近年考古学者が人類の進化は「おばあちゃんの知恵」で繋がれてきたと発表しています。
もともと女性の方が長生きで、おばあちゃんの知恵は部族の中で代々伝えられて発展したのだと
ご興味があればどうぞ




