詩 ご主人様が帰ってくるまで何百年も働き続ける
「この家に私が帰ってくるまで、よろしくね」
家を任された 仕事を任された
留守を任されたから
精進 一生
(ガンバル ガンバル)
いつか帰ってくるはずと
その日が来るまで 働き続ける
季節と月日が 何度巡って
カレンダーが何度新しくなって
さらに時計が何度壊れていても
(ガンバル ガンバル)
ずっと ずっと
あの人だけを待ち続ける
ご主人様が 返ってくるまで
すぐにご飯が食べられるように
あたたかいお風呂に入れるように
ふかふかのベッドで眠れるように
全部の仕事をきっちりこなして
守り続ける この家を
たとえ 何年 何十年
何百年と 経ったとしても
「いつか帰ってくるからね」
ずっと ずっと
(ガンバル ガンバル)