サメポンチョ
しばらく続いた獣魔たちによる漁ブームは落ち着いた
現在は週に一度出かける感じだ
それまでに手に入れた大量の魚のほとんどは猫の国へと渡った
空島にいる面々だけでは食べきれないので当然だ
ノブオは何もしていないのでその辺のことは茶々丸たちに任せている
というか茶々丸たちが自ら率先して手に入れたものだから自由にしてもらって構わない
大量に手に入ったものは魚だけではない
サメの素材も大量に余っていた
これはだん吉がほぼ倒しているので所有権はだん吉にあるのだがいらないそうだ
技の練習ができればそれでいいとのこと
サメをサンドバッグ程度にしか思ってないらしい
そのためとれる素材には興味がないそうだ
豚のところにいってからストイックになっていってる気がする
という訳で大量のサメの素材があるのだが
このままにしておくのももったいないので何か作ることにした
そうしてできたのはサメのポンチョ
これにはある画期的な効果が付与されていた
それは装備していると飛行できるのだ
魔力を消費するがそれでもかなりいい効果なのではないだろうか
おそらくサメがもっていたスキルが効果として現れたのだろう
このポンチョは茶々丸たち猫たちの分と大五郎小五郎のくまコンビにプレゼントした
飛べないメンバーたちは自由に空を飛べることにとても喜んていた
デザインがサメなのでサメの集団が飛び回る異様な光景となったが楽しそうだし良しとしよう
というかサメ素材はサメのデザインにしないと効果が出ないので仕方ないのだ
空島から離れすぎないよう注意だけしてあとは好きにさせることにした
ちなみにノブオ自身の分も作ってあるが使うことはないだろう
自分で飛ぶより早太郎や雪丸に乗るほうが楽しいからだ
サメ素材はたくさんあったので猫の国にサメのポンチョをプレゼントした
後日 猫の国ではサメのポンチョを着た猫の集団が飛び回る異様な光景がしばらく続いたという




