花より団子
準備ができたのでいよいよ兎の国へ行く
メンバーはノブオ 雪丸 茶々丸 兎の姉妹
人数が少ないのは雪丸にたくさん乗れないのと
兎たちを国に帰してすぐに戻る予定だからだ
それに大人数で行って他のプレイヤーたちに目をつけられるのも嫌だというのもある
雪丸のテスト飛行は問題なかった
そしてノブオたちが乗るカゴなのだが
実際に出来上がったものはカゴではなく大きな樽だった
樽は横にした状態で使用する
雪丸が抱えられる位の大きさになっていて
中に入れるよう蓋部分に出入り口側面には窓がつけてあり
頑張って見ればオシャレな小屋に見えなくもない作りとなっている
もちろんただの樽ではなく
耐久性もありそこらの装備よりも高性能なので中にいる限り怪我することはない
樽を雪丸のお腹にくくり付けて中に入り兎の国へ出発する
空の旅は快適で窓から景色を楽しむ余裕があった
魔物はちらほら見かけるのだが雪丸を見て皆逃げてしまう
使った素材が素材なだけにノブオの獣魔になって間もないのに一番強かったりする
正直その辺で飛んてる魔物なら全く相手にならない
そんな感じで悠々と兎の国へと近づく
どの辺に入口があるのだろうと考えていたら兎の姉妹が動き出す
窓を開け懐から出したにんじんを空へと投げる
にんじんはロケット花火のように上空へと打ち上がる
それを合図に雪丸の上に転移陣が現れ転移する
着いた場所は格納庫のような所だった
周りに見たことがない乗り物のようなものが並んでいた
話に聞いていた場所とは違ったが無事兎の国に着いたようだ
樽から出て雪丸をしまいどうするかと考えていると
シルクハットをかぶった兎がやってきた
兎の姉妹と抱き合う
どうやら家族のようだ
ひとまず目的は達成できたのでホッとする
用が済んだのでどうやって帰ろうかなと考えていると
兎たちについて来るよう促される
無機質な通路を歩く
ここは軍事基地のような場所なのだろうか
聞いてた話だと兎の国は地上の町と変わらないはずなのだが
急に現代チックな場所に来てしまった
もしかしてフラグ立ててしまった?
こんなメカメカしいものや場所は見つかっていない
兎の国の秘密を知ってしまったのではないかと不安になる
部屋に通され席につく
応接室のようだ
兎たちからお礼の言葉を受ける
そして謝礼の話となる
特に見返りは求めていなかったので何も考えてなかった
色々提案されるがここにあるものは正直欲しくない
現代兵器などもらっても使わないし何より面倒事になりそうなのでパス
ただでさえ通常と違うルートで来てるっぽいのでこれ以上フラグは立てたくない
考えた末に名産の団子があることを思い出す
それをお土産に希望した
あとはさっさと帰るだけなので帰り方を聞く
転移陣のある場所に案内される
地上の町と同じように自分のホームへ帰れるようだ
兎の姉妹たちに挨拶するとまた遊びに行きたいと言われたのでノブオの空島の転移陣を使えるように兎の姉妹に許可を出しておく
シルクハットの兎は何か言いたそうにしているが無視してさっさと帰る
フラグっぽいので放置だ
自分の空島に戻ったノブオは兎の姉妹が無事帰れたことを報告してお土産の団子をみんなで楽しんだ
後日ノブオの空島に兎の姉妹が度々遊びに来る姿が見られた




