増える動物たち
いつものようにログインする
以前来ていた羊たちはちょくちょく島に来るようになっていて今日も来ていた
島の動物たちはいつも通りそれぞれ自由にやっている
そんな中見慣れない動物がいる
兎と豚だ
ここにいるということは害がないと判断されたのだろう
島の防衛を担っている獣魔たちにはノブオが不在時にやって来るものたちは基本追い払うように伝えている
以前鳥人がきたことがあるが追い返している
亜人たちと関わると録なことがないとノブオが判断しているからだ
通常のプレイヤーと違いノブオはユニーククエストを厄介の種にしか思っていない
亜人たちと接触すると大抵フラグが発生するので彼らには問答無用でお引き取り願っている
例外はもふもふしていて害のないと判断された動物のみ受け入れを許可している
この空島は常に移動している
時には他の空島に近づくこともある
その空島にも当然他の動物が住んでいることがある
今回島にきた兎と豚はおそらくそういった他の島から来たと思われるが基本島と島の間はかなり距離がある
こちらから連れてくることはないので自力でやってきたのだろう
兎はなんとなくイメージできるが
豚はどうやってきたのだろうか
謎だ
やってきた兎は二匹
仲良さそうにしていておそらく兄弟か姉妹と思われる
見た目は一般的な白兎で普通の兎にしか見えないが空島にいるということはそれなりに強力な魔物なのだろう
空島に生息する魔物たちは高レベルが多いので見た目に惑わされると痛い目を見る
がノブオは特にどうこうするつもりもないし兎たちも敵対する気はなさそうなので大丈夫だろう
そして豚だ
こいつは少し変わっていて見た目は赤毛の豚なのだが
一言で言うとダンディーな豚
しぐさや表情がいちいち気取っているのだが妙に様になっている
まるでイケオジのような豚だ
豚なのに
ほのぼの空間の中で異彩を放っているのだが
他の動物たちは気にしていないから害はないはずだ
多分
回りを見ると島はなく既に離れてしまったのだろう
戻れなかったのか戻るつもりがなかったのかわからないがこの島にいるつもりらしい
兎はともかく豚はなんで来たんだ
茶々丸や大五郎に話を聞く
彼らは羊や他の猫たちと同じ扱いで問題ないそうだ
契約するつもりはなかったのでそのまま放し飼いすることにした
特に豚
こうして島にまた新たな動物が増えた




