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新世界で始めるスローライフ  作者: わたがし名人


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小五郎



羊たちは一週間程島に滞在したのちどこかへと飛び立った


代金代わりなのか羊毛をたくさん落としていった

確か高品質でレアな素材だったはず


これで編み物でもしようかと毛糸玉にしていたら猫たちに強奪されてしまう


猫のおもちゃにしては贅沢な素材だが楽しそうだしよしとすることにした



また羊が来るかもしれないので島の一角に彼らの好物の薬草を植えることにした


管理はもちろん大五郎だ


スキル以外でも土地管理できるよう

島の管理の一部を大五郎に譲渡していた


今更だが土地管理つまりは植物の栽培は全て大五郎に丸投げすることにしたのだ



正直言うと島の管理はノブオの手に余るもので活用することもできず放置していた


ならば元々の管理者である大五郎にある程度任せようということになった


大五郎も不満はなさそうなので問題ないだろう

むしろ今まで以上に大五郎ファームの管理に燃えていた


以前は何もなかったからか自分で栽培をするのが楽しいらしい



薬草畑の他に大樹から少し離れた所に若木が植えられている


これはある意味防衛イベントの副産物だ


ノブオはイベントが失敗した時を想定してある保険をかけていた


それがこの若木だ

正確には大樹の果実を植えて育ったものだが


樹霊は宿り木を失うと新しい宿り木を見つけないと徐々に弱体化して最悪の場合消滅してしまう


ノブオはその万が一に備え大五郎に頼み大樹から果実を貰っていた


結果的には何事もなく終わった


果実をどうするか

果実は時間が経つと劣化してしまう

ステータスが上がるそうだが食べる気にもならなかった


考えた末島に植えることに決めたのだった


この若木を大五郎は積極的に世話していた

若木はすくすくと育ち1メートル程になった



それからある日


若木の近くに行くと大五郎と小さな大五郎がいた


ぬいぐるみ位の大きさの金色の熊だ


どうやら若木に樹霊として宿ったらしい

元が大五郎の宿る大樹の果実なのでおかしくはないだろう


獣魔契約したいそうなので契約を結ぶ


名は小五郎


そのまんまなネーミングだが本人も喜んでいるし問題なし


島に新たな仲間が増えた







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