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自由な王様とお礼
他の猫より一回り大きな猫はなんと猫の国の王様だった
もしかしなくても大事なのでは?
とりあえず王様にここに来た理由を聞いたら
みんな楽しそうにしてるから我慢できなくて来ちゃった
とのこと
どうやら猫の国は王様含め皆こんなノリらしい
自由すぎるけどまぁ猫だしね
ひとまず問題なさそうなので良かった
食事が終わり各々自由にしはじめたのでパーティーはお開きとなった
王様がこちらにやって来た
今までのお礼に何か欲しいものをくれるそうだ
特に欲しいものはないけど希少なものを貰っても
もて余すし厄介事の種になるので無難なものにしよう
ノブオが希望したのは掲示板で見た猫の置物だ
猫の国で売られているものでいわゆる民芸品のようなものだ
何か家にインテリアが欲しかったのでちょうどいい
そんなものでいいのかという視線を感じたが気にしない
品物は後日届けてくれるそうだ
片付けが終わる頃には猫たちは帰っていた
自分の島と家をついに手に入れたノブオ
憧れのスローライフがここからはじまる




