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やらかし案件(セーフ)



ノブオが受ける依頼はギルドの常設依頼の素材採取や魔物討伐と顔見知りのプレイヤーの手伝い位だ



基本的には他の依頼は受けない

どこにユニークのフラグがあるかわからないからだ


つい先日にとある依頼を受けたその後イベントに発展させたプレイヤーがいたそうだ


そのプレイヤーが受けた依頼は共和国の町のギルドに貼り出されていたもので

依頼主はゴブリンたち魔物が住む村からで内容は作物を荒らす害獣退治と村の開拓だ


実はこの依頼ノブオも気になっていたのだが明らかに普段の依頼とは違うので見送っていた

結果的にその判断は正しかった


依頼内容自体は他の町でも見られるありきたりなものだが依頼主が問題だった


今話題になっているゴブリンたち魔物であるだけでなくその村に行くことになるのだ

絶対何かあるに決まっている


それならばもっと話題に上がっているはずなのだが

実はこの依頼はとある条件を満たしたプレイヤーしか見えないし受注できないものだった



そのプレイヤーの話によると依頼は問題なく済むのだがそこからイベントに発展したそうだ



そんな事もあり共和国の町は更にプレイヤーで賑わっていた




ノブオは今西の町で料理クランの手伝いをしていた


新大陸からは先の件を受けてすぐに離れた

最前線エリアでのんびりしようとしたのがそもそも間違いなのだ


ちょっと気が緩んでいたのかもしれない

気を付けよう


この料理クランは以前猫の国に料理を作って以来

定期的に猫の国から料理の依頼がきていた


そんな中新作料理を作ろうとノブオと料理人プレイヤーたちはアレを完成させてしまった


一部では猫用ドラッグと呼ばれているあのおやつだ


つい悪ノリして勢いのまま完成させてしまったのだが試食させた茶々丸の反応を見てとんでもないものを作ってしまったのではと怖くなった


判断に困った面々はひとまずこれを猫の国へ献上して様子をみることにした



結果としてこのおやつは料理クランとノブオのみで調理法を管理秘匿することになり猫の国以外には流通させないことを契約させられた


特に罰則などはなかったがこのおやつの専属業者として納品を義務づけられた


幸いだったのはこの料理は材料調理共に難しいものではなかったのでさほど負担にならないことだ

むしろ固定客を確保できたことに料理クランは喜んでいた


ノブオについてはあくまで手伝いなので流出させたりしなければ何もしなくていいとのこと


強いて言えば茶々丸からおやつを催促される頻度が増えた位だろう



このおやつは猫系の獣魔を持つプレイヤーたちですぐに広まった


中には再現させようとしたプレイヤーもいたがこの料理に関してはレシピが特定のプレイヤーにしか公開されない仕様となっていたので無理だった


これは今回の件以外でもあることで生産系のレシピは最初に開放したプレイヤーたちしか使用できないものがある


それはしばらくすれば他のプレイヤーも使用できるようになる場合もあるし様々だが今回の料理に関しては猫の国から買えばいいので問題なかった


猫系獣魔は皆猫の国に行けるのでお金を預ければ自分たちで必要な分を買ってくる


因みに猫の国に契約プレイヤーは行けない

クエストをクリアしたプレイヤーは出入りできるようだが契約プレイヤーたちの条件はわかっていない


その為新規で獣魔契約のためにこのおやつを使うことはできない


あくまで所有権は獣魔側にあるからだ



その縛りは料理クランとノブオにも適用されていて納品又は自分の獣魔に与える以外で使用するとペナルティが発生する


まぁそんなことをするつもりはないので問題はない



今回の事件はいわゆるやらかし案件になるのだが

自分はあくまで手伝いつまり首謀者ではないのだと自らを言い聞かせ心を落ち着かせた



茶々丸の好物が増えたことを喜ぶことにしよう



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― 新着の感想 ―
[一言] (//∇//)〇ュ~ルちゅ~〇♪
[一言] ち。~るは凄い
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