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最前線エリアへ



目の前に海が広がる港町にノブオは来ていた


港町は王都の先にある最前線エリアの1つ

何故そんな場所にノブオがいるのかというとそれは数日前に遡る



いつものように元濃霧地帯にある湖で釣りをしていたノブオ

顔見知りになった釣り仲間たちから新たな釣り場が見つかったと聞く

それが港町だった


そのプレイヤーたちは趣味で釣りをしに湖に来ているが普段は前線辺りで活動しているそうだ


ノブオも一緒に行かないかと誘われる

普段のノブオなら断っているのだが今回は同行することにした

とても珍しいことだ


最前線に向かうなどノブオの掲げるプレイとは正反対なのに何故同行することにしたのか


理由のひとつとしてここ最近の停滞した状況から脱却するためのきっかけとして良い機会だったからだ


いずれは攻略を進めなければという気持ちは常々あったのでいっそのこと行けるときに行こうと決意したのだ


実際ノブオのレベルは目的の港町まで行くには十分なレベルまで上がっているので進むのは問題なかった


攻略を進めていなかった理由は行きたい場所がなく進む理由がなかったからだ


それならとりあえず王都まで行き留まればいいと思うのだがノブオにその選択肢はなかった


王都は周囲を城壁に囲まれており自然は少なく町の景観は悪くないがノブオが暮らすには少し息苦しかった


その上物価も高く冒険者ギルドの依頼も難しいものが多い

スローライフなんてとてもできる環境ではなかった



そういった理由もあり王都はさっさと通過してしまいのんびりできそうな場所を探していたノブオにとって今回の提案は渡りに船だった



翌日からノブオは港町へ向かうべく攻略を進める


ノブオ以外のメンバーは港町の前まで攻略済みなのでそこで合流することになった


申し訳ないと思ったがメンバーが揃うタイミングが2日後だったので気にすることはないと言われた


足を引っ張らないよう期日までには到着できるようにしよう


王都に入る条件は既に満たしていたので問題なかった

むしろ冒険者ギルドから早く向かうよう怒られた


王都にある冒険者ギルド本部にてランクアップの手続きをしなければならないからだ


王都に入れる条件は冒険者ギルドへの一定の貢献度をあげることでその条件を満たすとランクアップが可能となり王都に向かうという流れになる


普通なら条件を満たしたプレイヤーは一度王都に向かうのだがノブオのようにいつまでもその辺をブラブラしているのは稀だった


さっさとランクアップの手続きをして王都でするべき諸々の用事を済ませると王都を出る


滞在時間は2時間も経ってないだろう


目的地は王都から西なので西に進む


因みに王都を更に北に進むと雪原フィールドが現れる



港町までの道のりに途中いくつか村がありここから一番遠い場所が合流場所だ


距離はかなりあるが気を付ける点は徘徊型のボスだけなので上手くかわせば期日までには間に合うだろう


正直戦闘する気は一切なかったので隠形効果のある装備やアイテムを使い進む


もちろん自作のものだ

ぼーっと釣りだけしていた訳ではなく一応攻略に必要な作業は最低限進めていた



その後フラグを立てることもなく無事に釣り仲間たちと村で合流しそのまま港町へ向かう


途中戦闘はあったが足を引っ張ることもなく進む

ボス戦も回避し港町に到着した


王都から先のエリアではボスは徘徊型が多くなる

先に進むために倒す必要はなくそのまま通過できる

もちろんフィールドボスのエリアでは必ず戦闘する必要があるのだが今回は前者の為楽ができた


今回他のプレイヤーたちと同行することになったが正直1人でも問題なかった


事実釣り仲間のプレイヤーからも謝られたが今回先に進むきっかけをもらったので気にしなくていいと言った



港町は海に面しており漁と貿易が盛んな町だ

海を越えた先に新たな国があるらしいのだがそれはひとまず置いておこう


活気のある騒がしい場所だが王都と違い解放感がありしばらくここで過ごすのも悪くないと思った


一旦別行動をして町を一通り回り宿をとった後合流して皆で海釣りを楽しんだ









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― 新着の感想 ―
事実釣り仲間のプレイヤーからも謝られたが何について謝られたのかわからない
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