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まったり城塞都市をつくろう  作者: Kiryo
拠点をつくろう
52/120

共同浴場をつくろう

いつものごとく、ザシャ先生に周辺を警戒してもらいながら温泉探し。

よーしパパ温泉探しちゃうぞー。




マグマを中心に、周囲をあんちゃんと二人して人間ボーリング(四角)することかれこれ1時間。


「なんかもうマグマばっかりですね」

そう。掘るとすぐマグマ。次もマグマ。またマグマ。


マグママグママグママグママグママグマクマ。

キーボードのHとJを見るクマ。(フリック除外)


重労働というわけではないのに、危険と落胆で徒労感ハンパない感じ。

何度マグマにダイブしそうになったことやら。


掘ってはマグマ。そして(危ないので)埋め直す。

なんだかんだで、崖の間は半分以上掘っては埋めた気がする。



「なんかもう危ないんで、この辺でそろそろやめにしませんか?」

日和るあんちゃん。男らしくない。


「俺も山師って柄じゃないしな」

同調する俺。しょうがない。


なぜかよくわからないけれど、ボーリングの最中ずっと近くをうろついていた、野良ウシや野良ブタ親子がこちらをチラ見していく。

ギャンブルもやらないつまらない男っていいたそう。そんな目で見ないで。


結論。

温泉は出ない。

まあそんな都合よく出ないよね。



「だいたい、このマグマどっから来てるんですかね」

左右の崖は、火山というには小さすぎる。


「ぱっと見、近くに高い山はなさそうだし、地下のマグマ溜まりとかじゃね? それが地表まで出てきているとか。 そういえばゲームって丸い惑星なの?」

「端っこがあるって言ってましたね。 その先もあることはあるんですが、半透明な壁があって、先に進めないようになってました。チートかなんかで無理やり入っていくとダメージ受ける動画がありましたね」


「もしワールドが無限なら丸い惑星ってことはありえないよね、あれ? 端があるけど無限ってどういうこと?」

中途半端な知識の二人だからね、しょうがないね。


地面は4頭の巨大な象に乗ってて、さらに大きな亀の背中にのってて、天空はアトラースが支えるんだっけ。

あっ、アトラースのことを考えてたら、黄金の林檎の事も一緒に思い出してしまった。

ウェヌス様の菜園にはないのかな。


この世界の地殻とかマントルとか、一体どんな構造になっているのやら。

まあ、そこはゲームだから!

とか平気な顔で言いそうな駄女神の顔を思い出そうとするも、あまり興味がなかったせいかイマイチ思い出せない。

多分、涅槃のポーズで鋼鉄に囲まれた美人だったと思う。


嫌なことで気持ちがモヤモヤした時は、その理由を解決する。

解決ができない場合は、頭から追い出す。

それが俺のジャスティス。


閑話休題。



「最後にこの崖の上から直下掘りして、それでダメなら別の方法を考えよう」

「だから直下掘りはしませんよ」

そう宣言して、二人で槍の穂先崖とは反対の崖に登って掘ってみる。

登ってみると崖というより、15mほどの丘。そして腐った卵のようなニオイ。


「くさっ!」

顔をしかめるあんちゃん。

「ああ、硫化水素臭だねー」


そのニオイは丘の向こう側の、熱気を含んだ湯気の立ち上る自噴泉から流れ出していた。


砦から200mも離れていない場所に温泉がありました。


はぁ、徒労乙。




後で気がついたけど、水の入ったバケツをインベントリで温めるとお湯になるので、個人用のお風呂ならそれでもよかった。

まあ、温泉を掘り当てたので結果オーライということで。(掘り当ててない)


次回はあそこに共同浴場をつくろう!

『かぐや様は告らせたい』の1話が大好きだ。

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